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ギアボックス

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ギアボックス(英:gear box)とは、変速装置(ギア)一式のことを指す。ギアとは、エンジンのパワーを効率よく利用するための装置であり、F1においては「パワーユニットの出力シャフトからドライブシャフトへとトルクを伝達する駆動ライン上に存在するすべての部品」として定義されている。ギアボックスを収納するケースを「ケーシング」と呼ぶ。

F1では、1.6リッターV6ハイブリッド・ターボエンジンが導入された2014年を皮切りに、7速から8速へと変更され、これにリバース(バックギア)を搭載する。年初にホモロゲーションを受けなくてはならず、一度きめたギア比をシーズンを通して使い続けなければならない。

ギアチェンジはステアリング(ハンドル)の裏側左右に設置されたパドルシフトによって操作。右側のレバー=シフトアップ、左=シフトダウンとなっている。これは1989年にフェラーリによって導入された「セミオートマチックシステム」が元になっている。

ギアボックスを1基作るには、相当なコストがかかると言われている。サーキットを1周走る間に40~50回のギアチェンジが行われるため、ものすごく消耗しやすい部品でもある。近年のコスト削減方針によってギアボックスの交換制限が年々厳しくなってきている。

F1ルール「ギアボックス編」

メルセデスGPによるF1ギアボックス解説

メルセデスGPのチーム代表、ロス・ブラウンとニコ・ロズベルグが、F1マシンのギアボックスの構造、レースにおけるギアレシオの設定やシスト操作について以下の動画でレクチャーしてくれる。