フォーミュラトヨタ・レーシングスクール
copyright co.jp

TGR-DCレーシングスクール

  • Updated:

トヨタ・ガズー・レーシング・ドライバー・チャレンジ・プログラム・レーシングスクール(TGR-DC Racing School)は、日本の大手自動車メーカーであるトヨタが運営するレーシングドライバー養成学校のこと。

設立は1995年。年に数回、学生でも受講しやすいように夏休み等の時期に合わせて開校されている。これまでに中嶋一貴、石浦宏明、国本雄資といったトップドライバーを輩出してきた。2020年に「フォーミュラトヨタ・レーシングスクール(FTRS)」から名称が変更された。

講義の内容

日本人初のル・マン24時間レース優勝者として知られる関谷正徳が校長を勤め、国内トップドライバーがマンツーマンに近い形で指導にあたっている。メインコースとして2泊3日の合宿コースが開かれており、座学と実走行によるカリキュラム編成となっている。会場となるのは富士スピードウェイ・ショートサーキット。

座学ではレーシングマシンの構造、ミッションの構造と操作方法、コーナリングのテクニックなどを学ぶ。走行講習はスラローム走行から始まり段階的にステップアップ、最終日には模擬レースが行われる。走行に使用するのはフォーミュラチャレンジ・ジャパンで使用されているマシンで、シーケンシャルミッション搭載のフォーミュラカー。

FTRSで有望と判断された若手は、トヨタが主催する若手ドライバー支援プログラムであるトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラムの元、フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)へ参戦、技術アドバイザー、フィジカルトレーナーなどからの実践的なコーチングを受けレース活動を行う。

2017年の開催概要

参考までに2017年のFTRSの概要を以下にまとめておく。募集は毎年3月頃に発表されている。

日程
8月8日(火)〜8月10日(木)
受講資格
満14歳以上
カートでのレース経験または4輪レース経験者
開催地
富士スピードウェイ
使用車両
FC106
講師陣
土屋 武士
平手 晃平
小林 可夢偉
中嶋 一貴
石浦 宏明
大嶋 和也
募集人数
12名
申込締切
6月30日(金)消印有効
受講料
216,000円(宿泊費・食事・税込み)

なお、現在国内トップドライバーとして活躍している石浦宏明は、このFTRSの模擬レースで中嶋一貴や大嶋和也を抑えポールポジションを獲得するも、21歳という年齢を理由に最終選考会で不合格となっている。