トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム
トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)とは、日本の大手自動車メーカーであるトヨタ自動車が主催している若手レーシングドライバー育成プロジェクトのこと。若手ドライバーの発掘と継続的支援を目的に設立された。
主な輩出ドライバー
- 小林可夢偉
- 中嶋一貴
- 石浦宏明
- 関口雄飛
- 国本雄資
- 平川亮
- アンドレア・カルダレッリ
設立の経緯
モータースポーツの中心地であるヨーロッパにおいては、自動車メーカーが若手の発掘と支援を通じて将来の有望株を囲い込む育成プロジェクトが発達してる。2002年よりF1に参戦したトヨタはドライバーの人材不足を痛感、これに目をつけTDPを設立した。対象となるドライバーは日本人に限られず、世界各国の若手ドライバーの卵を対象としている。
活動概要
当プログラムへの加入の主要ルートは、トヨタが主催しているドライバー養成機関であるフォーミュラトヨタ・レーシングスクール(FTRS)で優秀な成績を挙げることである。FTRSは14歳からの受講が可能なレーシングスクールで、日本人初のル・マン24時間レース優勝者として知られる関谷正徳が校長を勤めている。FTRSで有望と判断された若手は、TDP支援の元フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)へ参戦、技術アドバイザー、フィジカルトレーナーなどからの実践的なコーチングを受けレース活動を行う。
FCJで結果を残せば、全日本F3選手権、SUPER GT、スーパーフォーミュラ、WECなどへの道が開かれる。トヨタがF1を撤退して2010年以降は、その主たる活躍の場が日本国内に限られているようだが、F1に参戦していた時はフォーミュラ・ルノー、F3ユーロ、GP2などの欧州カテゴリへの参戦も支援していた。