シンガポールGPは前例なきF1全戦優勝の試金石「勝てれば残りも勝てる」とレッドブルのマルコ

モンツァで10連勝記録を祝うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とヘルムート・マルコ、2023年9月3日(日) F1イタリアGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペン未勝利の地、次戦F1シンガポールGPが2023年シーズン全戦優勝の試金石になると考えている。

フェルスタッペンは敵地モンツァでポールを手にしたカルロス・サインツ(フェラーリ)を攻略。前人未踏の10連勝を飾った。レッドブルにとっては未だ誰も到達した事がないシーズン全勝という壮大な歴史的記録まで8戦を残すばかりとなった。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2位セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)、3位カルロス・サインツ(フェラーリ)を取り囲むティフォシ、2023年9月3日(日) F1イタリアGP(モンツァ・サーキット)

蘭「De Telegraaf」によるとマルコは「技術的な問題やクラッシュ」などが生じない限り、レッドブルが今年のF1全レースで優勝する可能性は十分にあると考えている。

「マックスはシンガポールで勝ったことがないから勝ちたいと思っているだろう。そこで彼が勝てれば、残りのレースでも勝てると私は楽観視している」とマルコは語った。

シンガポールGPの舞台、マリーナベイ市街地コースはカレンダーの中で最も不確実性が高いサーキットと言える。

過去5年のセーフティーカー(SC)導入率は100%。高温多湿な熱帯環境がマシンの信頼性を試しドライバーの体力を揺さぶる。コックピット内の気温は50℃を超え、レースを終えると体重は3kg程度減少する。

全体的にグリップが低く、一般道特有のマンホールや白線といった”障害物”がマシンのスリップを誘う状況の中、ドライバーは一瞬のミスすら許されぬ2時間近い過酷なレースを強いられる。

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

F1シンガポールGP決勝レース1周目のターン1・2、2022年10月2日マリーナベイ市街地コースにて

シンガポールでの勝機についてフェルスタッペンは「僕らにとっては(モンツァより)少し厳しいレースになると思う」と慎重だ。

「もちろん、ベストを尽くしてまた勝てるように頑張るけど、僕らにとって最も力強い週末にはならないだろうね」

マリーナベイ市街地コースを舞台とする次戦シンガポールGPは9月15日のフリー走行1で幕を開ける。

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