ウィリアムズの2023年型F1マシン「FW45」のリアウィング
Courtesy Of Williams

ウィリアムズF1、巨額訴訟に直面…虚偽の不倫リークか。一方で元重役を不正請求で提訴

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ウィリアムズF1チームが米国マイアミ・デイド郡裁判所に提訴された。元最高マーケティング責任者(CMO)のクラウディア・シュワルツと彼女が代表取締役を務めるSitlus LLC社は名誉毀損などを理由に1億ドル、日本円にして約145億円の賠償を求めている。

シュワルツの主張によると、F1での成績不振を受けチームを所有するドリルトン・キャピタルはレース予算の「大幅削減」を要求し、ドリルトンの共同創業者でありウィリアムズの取締役であったダレン・フルツを解任すると共に、既存のマーケティング契約の打ち切りを決定した。

そして、彼女がビジネス上の利益を得るために、子を持つ既婚者であり雇用主であったフルツと不倫関係を持ったと主張し、この「虚偽の中傷的」情報をメディアにリーク。その信用を失落させ、シュワルツを解任したという。

シュワルツはSitlus LLC社を通して、2022年1月1日から2025年2月28日までの3シーズンに渡るマーケティング契約をウィリアムズと交わしていた。

1977年にフランク・ウィリアムズ卿によって設立されて以来、チームは9度のF1コンストラクターズ選手権制覇を成し遂げるなど輝かしい歴史を歩んできたが、ここ数年は低迷が続いており、今季はシーズン前半戦を終えてランキング7位に留まっている。

一方でウィリアムズとドリルトンは、シュワルツが「詐欺的なスキーム」を使って2021年2月から2022年3月までの間に690万ドル(約10億円)以上をチームに不正請求したとして、ニューヨーク高位裁判所に契約違反訴訟を起こした。

ウィリアムズとドリルトンの主張によると、フルツと「性的な関係」にあったシュワルツは30件を超える「不適切な支出」に加えて、「ほぼ毎日のようにプロ意識に欠ける酷い行為を繰り返して有害な職場文化を作り、スタッフを恐怖に陥れた」という。

また、夫アクセル・ルートヴィヒを含む個人的あるいは親密な繋がりのある業者に仕事を横流していたとも主張している。