ウィリアムズの2019年マシン「FW42」copyright Williams

浮上の兆しなきウィリアムズ、ROKiTとの冠スポンサー契約を大幅延長

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F1世界選手権に参戦するウィリアムズ・レーシングは、母国イギリスでのグランプリ開幕を翌日に控えた11日(木)、ROKiTとのタイトルスポンサー契約を5年間へと延長し、2023年までとする事を発表した。

ROKiTは米国人実業家のジョン・ポール・デジョリアと、以前グッドイヤーに務めていたジョナサン・ケンドリックが創業した、英国と南カリフォルニアに本社を置く「ROK Brands」傘下のITブランドで、今季よりグローブのチームの冠スポンサーを務めている。

成績不振からの脱却を目指すウィリアムズは、今年ドライバーラインナップを一新し、ロバート・クビサとジョージ・ラッセルの新たなコンビでシーズンに挑んだものの、マシン開発の遅れから今季型F1マシンFW42はライバルと競い合えるほどのパフォーマンスがなく、9戦を終えてノーポイント最下位。依然として浮上の兆しが見えない。

チームのブランド価値などにもよりけりではあるが、成績と露出は比例する関係にあるため、低迷するチームのスポンサー効果は大きくない。だが、コストという面で見れば、低迷するチームの方がスポンサー費用を安く収える事が出来る。ROKiTのジョナサン・ケンドリック会長は、目標としていたビジネスターゲットを過去半年で達成出来たとして、高い満足感を示した。

「ウィリアムズとの提携によって、我々は携帯電話業界、エンターテインメント、および飲料業界におけるグローバルプレーヤーとしての地位を確立しつつある」とケンドリック会長。更に「ウィリアムズは表彰台に上るべきチームだ。私はそのための支援を惜しまない」と語った。

ROKiT側はウィリアムズとのパートナーシップの成果を強調するものの、不振にあえぐチームとの向こう4年に渡っての契約延長の背景には、挽回に向けての何某かの裏付けが取れている表れとも考えられる。ケンドリック会長は、ウィリアムズが競争力を取り戻すであろう事に自信を示している。

「最下位でフィニッシュするような状況に誰も満足していないのは確かだ。だが私はファクトリーへと訪れ、素晴らしい才能を持つエンジニア達と会った。私は彼らが何を達成しうるのかを理解している。現在の低迷は些細な問題だ」

一方、チームの副代表を務めるクレア・ウィリアムズは「ROKITは困難な時期に我々のチームに加わりました。それは、彼らが私たちのビジョンを信じてくれている証です。彼らは、その目標を達成するために尽力してくれています」と語った。

ウィリアムズはポーランドの石油大手PKNオルレンからも多額の資金を得ているが、年1,000万ユーロ、日本円にして12億円とも言われるスポンサー費用の半分しか支払いが行われておらず、同社が支援するロバート・クビサに代わって、メルセデスの支援を受けるエステバン・オコンがシートを得るのではとの交代説が囁かれているが、ウィリアムズの広報担当者は「憶測であり真実ではない」と否定している。

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