スパ・フランコルシャンを走行するウィリアムズのロバート・クビサ、2019年F1ベルギーGPにて
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ウィリアムズF1、メルセデスとのパワーユニット契約を2025年まで延長

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ウィリアムズ・レーシングとメルセデスは9月13日、FIAフォーミュラ1世界選手権でのパワーユニット・パートナーシップ契約を2025年シーズンまで延長すると発表した。

ウィリアムズは、1.6リッターV6ハイブリッドターボエンジンが導入された2014年シーズン以来、一貫してメルセデス・ベンツと提携してきたが、今回、契約をさらに5年延長。新たなレギュレーションが施行される2021年以降も、英国に拠点を置くメルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレイン(HPP)で設計・開発されるパワーユニットの継続供給を受ける。

メルセデスは契約更新にあたって、ウィリアムズ側にギアボックスとの一括購入を要求していたとされるが、ウィリアムズは従来どおりパワーユニットのみの供給契約を結び、今後もトランスミッションの開発・製造を内製し続ける事を明らかにした。

ウィリアムズはコンストラクターズ選手権を9度制覇した名門中の名門だが、今季はマシン開発の遅れからコンストラクターズチャンピオンシップでダントツの最下位。クレア・ウィリアムズ副代表は、かつての栄光を取り戻すためにはメルセデスがベストパートナーだと自信を示している。

「私たちは過去6年に渡って、メルセデスとの素晴らしいパートナーシップをエンジョイしてきました」とクレア・ウィリアムズ。「我々は7年の契約を結んでいましたが、2021年から向こう5年間に渡って、継続して共に仕事を続けることになり、非常に嬉しく思っています」

「メルセデス・ベンツは最も大きな成功を収めたエンジンサプライヤーであり、今後も素晴らしいエンジンパッケージを用意してくれる事でしょう。これまでの関係を通して我々は本当の友人同士となりました。メルセデスAMG HPPとの今後の活動を楽しみにしています」

メルセデスのトト・ウォルフ代表は「彼らはここ数年厳しいシーズンを過ごしているが、2021年よりファイナンス関連の規約が変更されるし、プライベーターとしてのウィリアムズの見通しは明るい。このスポーツが迎える新時代に先立って、ウィリアムズとのパートナーシップを継続できることを嬉しく思う」と語った。