
フェルスタッペン、体調不良で「今は寝たい」RB22も“根本課題”露呈…勝利厳しき最後の母国GPへ
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、最後の母国グランプリで7番グリッドに沈み、ポールポジションを獲得したランド・ノリス(マクラーレン)に0.455秒もの遅れを取った。
2026年F1第12戦オランダGPの予選後に4度のF1王者が明かしたのは、インフルエンザのような症状に見舞われ、普段より「エネルギーがない」という自身の体調不良と、セットアップ変更でも解消できなかったRB22の問題だった。
母国の英雄フェルスタッペンを襲う二重苦
イギリスの専門誌『Autosport』によると、フェルスタッペンは予選後、「インフルエンザっぽくて、普段ほどエネルギーがないんだ。以前の方が体調は良かった」と打ち明けた。
ただし、体調不良が自身の走りに悪影響を及ぼしているわけではないという。
フェルスタッペンは「マシンに乗ってしまえば、実際には問題ないと思う」としたうえで、「グランドスタンドに集まってくれた皆の姿を見れて嬉しい」と母国ファンへの感謝を口にしつつも、「今は寝たい」と本音を漏らした。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ザントフォールト・サーキットを走行するマックス・フェルスタッペンのレッドブルRB22、2026年8月22日(土) F1オランダGP予選
フェルスタッペンを悩ませているのは体調面だけではない。
砂丘に囲まれたザントフォールトでは、レッドブルRB22が抱える構造的な弱点が顕著に露呈した。スプリント終了後、チームはマシンのセッティングを大幅に変更したが、予選でのタイム向上にはつながらなかった。
フェルスタッペンは「何ひとつ効果はなかった。コーナー全体を通じてマシンバランスの一貫性がないことが最大の問題だ。これは今季ずっと抱えてきた課題だけど、このコースではそれがより一層悪化してしまう」と現状を分析した。
「この問題の影響の度合いは、路面やサーキットのレイアウトにも左右される。ここが僕らにとって得意なレイアウトじゃないのは間違いないけど、そこは改善していかないといけない」
セットアップによる調整が功を奏さないことから、マシンの根本的な問題が露呈しているとフェルスタッペンは感じている。
「バランスが悪ければコーナーを攻めることはできないし、トラクションがなければコーナーの立ち上がりで加速できない。そのすべてがタイムロスにつながっている」と語り、車体の改善が必要不可欠だと訴えた。
「時代の終わり」 勝利望めぬ中で最後の母国GPへ
オランダGPがF1カレンダーに復帰した2021年以降、母国で3勝を挙げてきたフェルスタッペンだが、雨による混乱がない限り、日曜の決勝レースで7位以上の順位を狙うのは困難だとみている。
オランダGPは2026年を以てカレンダーから姿を消す。
フェルスタッペンは、「間違いなく、ひとつの時代の終わりだよ。自分の母国レースがあって、そこで何度か勝てたのはすごく特別なことだ。もちろん、なくなってしまうのは残念だけど、一方で素晴らしい瞬間や思い出もたくさん与えてくれた」と振り返った。
勝利だけが満足できる結果だという基準は変わらない。それでも、最後のザントフォールトでは現状を受け入れて走る。
「僕が本当に満足するのは勝った時だけ。でも、明日はそれがかなり難しい。今年はシーズンを通してずっと少しばかり遅すぎた。それが今回、ガラリと変わることはない。でも、最後にもう一度楽しめるようにやってみるつもりだ」
2026年F1オランダGP予選ではランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手にジョージ・ラッセル、3番手にアンドレア・キミ・アントネッリと、その後方をメルセデス勢が占める結果となった。
決勝レースは日本時間8月23日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4259mのザントフォールト・サーキットを72周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。