サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でトラックウォークを行うトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、2019年F1アメリカGPにて
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ピエール・ガスリー、守れるかランキング6位「北米戦を良い結果で締め括りたい」F1アメリカGP《preview》

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トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、2019年FIA F1世界選手権第19戦アメリカGPに先立って抱負を語った。ガスリーは昨年のレースでPU交換を受けて19番グリッドからスタート。入賞には届かず14位でチェッカーフラッグを受けた。

レッドブル降格後のガスリーは、安定的に高いパフォーマンスを発揮して、残り3戦という現時点でもドライバーズランキング6位の座を守っている。ただし後ろからは、マクラーレンのカルロス・サインツが1ポイント差で、ガスリーの後任としてレッドブル入りしたアレックス・アルボンが2ポイント差で迫っている。

北米戦を良い結果で締め括りたい

ピエール・ガスリー

オースティンでレースをしたのは去年が初めてだった。2017年は、タイトルが懸かっていたスーパーフォーミュラの最終戦を優先したんだけど、結局レースは悪天候で中止になってしまった。その前にも、サードドライバーとして何度かオースティンに来た事があるけど、本当に美しいサーキットで印象に残っていた。

僕は鈴鹿のS字が大好きなんだけど、ここにも似たようなセクションがあるよね。ランオフエリアはこっちの方が広いけど。前半のセクションは、6速か7速ギアで流れるように抜けていくコーナーが続くんだけど、F1マシンだとかなりの速度で通過できるから凄くエキサイティングなんだ。それに、ここにはストレートや低速セクションもある。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズのコースレイアウト図

オーバーテイクポイントも幾つかある。ターン1は凄く独特なコーナーで、上り坂の頂上にブレーキングポイントがあって、コーナーの進入地点のコース幅がかなり広いんだ。急勾配にブレーキングポイントがあるコースは殆どないから、最初に走行した時は不思議な感じだったよ。エイペックスが見えないから、どの位置でターンインするかを正確に把握しておく必要があるんだ。

ターン1に続く高速セクションでは、最初のコーナーを正確にクリアする事が重要だ。そうでないと、その後に影響してしまうからね。終盤の低速セクションはブレーキングポイントが難しく、ステアリング操作も多くなるため凄くテクニカルだ。ターン15はロックアップしやすいから注意が必要だね。オーバーテイクポイントは2~3か所ある。

昨年のレースは雨だったわけだけど、ここは天候の予測が難しい場所だし、今年はどうなるだろうね。

ここは典型的なテキサスって感じで、”アメリカ感”が溢れているし、僕はオースティンの町が大好きだ。親族が住んでいるから、彼らに会うのも楽しみの一つなんだ。コース内外を問わず、雰囲気は最高だし、今年もきっと素晴らしい週末になるはずさ。北米遠征を良い結果で締め括るために全力を尽くすよ。


アメリカGPの舞台となるのは、1周5516m、全20コーナーを有するサーキット・オブ・ジ・アメリカズ、通称COTA。ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、スクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネンが2044日、113戦ぶりに世界最高峰フォーミュラ1の表彰台の頂点に立った。

F1アメリカGPは、日本時間11月1日(金)25時からのフリー走行1で幕を開ける。

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