オーバーステアに翻弄されたアルファタウリ…変更も功奏せずトップ10圏外「かなり奇妙」とピエール・ガスリー
アルファタウリ・ホンダはサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でのF1アメリカGP初日を2台共にトップ10圏外で終える事となった。
ピエール・ガスリーはFP1で6番手タイムを刻んだものの、FP2では自己ベストを0.369秒縮めるに留まり12番手に後退した。マクラーレンとアストンマーチンを含めたライバルの改善が上回った。
苦戦の理由についてチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは、リアタイヤのオーバーヒートによって酷いオーバーステアに悩まされていたと説明した。
「予想以上に厳しく、期待ハズレの1日になってしまった。ここはただでさえ特にリアタイヤに厳しいが、今日は例年より気温が高かったため、余計にタイヤに苦しむ事になった」
「何しろオーバーステアが酷く、FP1とFP2で様々なセットアップを試してみたものの、求めているようなスタビリティを見出す事は難しかった」
1日を終えたガスリーは、これまでの傾向から考えるとAT02がCOTAで上手く機能しないのは「かなり奇妙」だと漏らした。
「クルマが全く機能していないような感じで今日のFP2は僕らにとってかなり厳しく、今シーズンで一番タフだったように思う」
「これまではどんなサーキットでも競争力を発揮できていただけに、オースティンで苦戦を強いられているのはかなり奇妙だけどそれが現実だ」
「とは言え、もっと引き出せるペースがあるのは間違いないと思うし、予選に向けてもっと競争力あるクルマに仕上げられる自信もある。今夜は懸命に作業に取り組むよ」
ジョナサン・エドルズも2日目の挽回に自信を示す。
「今日の変更点を全て見直して、明日に向けての選択肢を絞り込む必要がある。チームには優秀なエンジニア達がいるから、データから何がネックになっているのかを見つけ出し、FP3ではいつものような競争力を取り戻せるはずだと私は自信を持っている」
初日をトップで締め括ったのはセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.257秒差で退けた。3番手には0.364秒遅れでルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
F1アメリカグランプリ3回目のフリー走行は日本時間10月23日(土)27時から、公式予選は同30時から各々1時間に渡ってサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される。