ガレージから外を見つめるピエール・ガスリー、2018年F1スペインGPにて
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ガスリー、シルバーストン戦を控え複雑な心境を吐露「交通事故で母が…」

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トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、2018年FIA F1世界選手権第10戦イギリスGPに先立ってレースへの抱負とイギリスに関する思い出を語った。戦いの舞台となるのはイギリス空軍飛行場の跡地に建設されたシルバーストン・サーキット。1周5,891mのコースには低・中・高速のコーナーが混在する。

GP2に参戦していた2016年、ガスリーは第9戦シルバーストンのレース前に自動車事故に遭遇。骨折を負いながらも見事GP2初勝利を挙げた。だが、同乗していた母親の容態は深刻で、集中治療室で生死の境を彷徨っていたのだという。

F1イギリスGPに向けて

ピエール・ガスリー

シルバーストンに戻ってくるわけだけど、僕にとってはちょっと複雑だね。前にここでレースをしたのは2016年だったんだけど、あの時はGP2で初優勝したんだ。その事は良かったんだけど、同じ週末に交通事故に合っちゃってね。金曜日に両親と一緒に車でサーキットに向かってたんだけど、その途中でかなり大きなクラッシュがあって…。僕の方は椎骨の骨折で済んだんだけど、僕よりも母のほうが深刻で、瀕死の状態で2ヶ月ほど病院で集中治療室にいる程だったんだ。あの時はあらゆる感情に振り回される週末だった。

サーキットについて言えば、シルバーストンは僕の大好きなコースだよ。すごく複雑なレイアウトをしてて、何箇所か伝説的なコーナーがある。今のF1マシンでマゴッツとべケッツを駆け抜けるのは最高だろうね。それに熱狂的なイギリスのファンが作り出す雰囲気は特別で、週末を本当に素晴らしいものにしてくれるから楽しみだよ。

今はトロロッソの風洞があるバイチェスターに滞在してるんだけど、週末が始まる前にミルトンキーンズにあるホンダのファクトリーに行く予定なんだ。まだ行ったことないから今回が初めてなんだけど、全力で働いてくれてる皆を激励しようと思ってるんだ。

水曜日にはクリスチャン・ホーナー(レッドブルチーム代表)に招待されてて、レッドブルドライバー全員でクレー・ピジョン射撃に挑戦する予定なんだ。僕にとっては初体験だから間違って他の人を撃たないようにしないとね!

実は、1年半前はミルトンキーンズに住んでたんだよ。レッドブルのシミュレーター作業の仕事があって、サーキットからそんなに離れてない場所で一年間暮らしてたんだ。だからその意味でも今回ミルトンキーンズに行くのが楽しみなんだ。


ガスリーは事故にあったその年の最終戦アブダビでポールトゥウィンを決めシリーズチャンピオンを獲得。F1の夢へと大きく前進した。

F1ギリスGPは日本時間2018年7月6日(金)18:00からのフリー走行1で幕を開ける。

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