アルボン、800戦目のウィリアムズで1-2レッドブルに肉薄!改良アルファタウリは11番手 / F1イギリスGP《FP1》結果とダイジェスト
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シーズン11戦目となる2023年F1世界選手権イギリスGPが7月7日に開幕を迎え、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分28秒600を記録して金曜1回目のフリー走行でトップに立った。角田裕毅(アルファタウリ)は16番手という結果だった。
フェルスタッペンは最も固いハードタイヤながらも序盤に1分29秒863という圧倒的なタイムを刻み、ソフトに履き替えるとベンチマークを更に縮めた。0.448秒遅れでセルジオ・ペレスが続いた事で、レッドブルは1-2スタートを切る形となった。
タイ国籍ながらもイギリスで生まれ育ったアレックス・アルボン(ウィリアムズ)にとってシルバーストンは自らの庭のようなものだが、それでもペレスに対して僅か1000分の41秒差の3番手を刻むとは誰も想像だにしなかった事だろう。
エンジンカバーにユニオンジャックが掲げられるなど、通算800戦目を記念して特別なカラーリングに彩られたアルボン駆るFW45はフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)を0.179秒差で5番手に退け、フェラーリ勢やエステバン・オコン(アルピーヌ)を上回る速さを披露した。
Positive signs so far from Silverstone! 🇬🇧
Logan 🇺🇸 P7
Alex 🇹🇭 P11#WeAreWilliams #BritishGP pic.twitter.com/dBj9luEKjj— Williams Racing (@WilliamsRacing) July 7, 2023
金曜のシルバーストン・サーキットはほぼ快晴の好天に恵まれ、オープニングセッションは気温24℃、路面温度41℃のドライコンディションでスタートした。ピレリは構造を刷新した新型スリックタイヤのC1からC3まで、つまり2番目に硬いレンジのコンパウンドを持ち込んだ。
ニュータイヤに対するフィードバックの第一弾は全く好ましいものではなかった。フェルスタッペンは「グリップが全くない」「氷の上を走っているようだ」と不満を漏らし、オコンは低速コーナーからのトラクションが「大惨事」だと訴えた。
AT04に大規模アップグレードを持ち込んだアルファタウリは、開始早々にターン7のグラベルに飛び出す場面があったものの、ニック・デ・フリースが4番手アロンソにコンマ3秒差の11番手をマーク。FP2以降に向けて期待を誘ったが、角田裕毅はチームメイトからコンマ3秒落ちの16番手に留まった。
MCL60にクローム仕様のスペシャルカラーを施した母国レースのマクラーレンはランド・ノリスが8番手をマーク。1セットしか用意できなかったため、先週末のオーストリアでお預けを喰らったオスカー・ピアストリは念願のアップグレードを手に10番手と、こちらも印象的なタイムを刻んだ。
唯一、ソフトタイヤを使用しなかったメルセデス勢はルイス・ハミルトンが12番手、ジョージ・ラッセルが14番手に留まった。
7度のF1ワールドチャンピオンはバウンシングが「かなり酷い」と訴える場面もあったが、エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンによると、今回持ち込んだ新型フロントウイングは「正しい方向への一歩」を踏み出したようだ。
2回目のフリー走行は日本時間7月7日(金)24時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2023年F1第11戦イギリスGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:28.600 | 25 | |
2 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:29.048 | +0.448 | 21 |
3 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:29.089 | +0.489 | 21 |
4 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:29.268 | +0.668 | 20 |
5 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:29.280 | +0.680 | 24 |
6 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:29.319 | +0.719 | 22 |
7 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:29.357 | +0.757 | 24 |
8 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:29.441 | +0.841 | 24 |
9 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:29.471 | +0.871 | 25 |
10 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:29.658 | +1.058 | 16 |
11 | 21 | デ・フリース | アルファタウリ | 1:29.691 | +1.091 | 25 |
12 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:29.768 | +1.168 | 22 |
13 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:29.828 | +1.228 | 23 |
14 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:29.874 | +1.274 | 27 |
15 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 1:30.090 | +1.490 | 21 |
16 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:30.092 | +1.492 | 27 |
17 | 2 | サージェント | ウィリアムズ | 1:30.124 | +1.524 | 23 |
18 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:30.321 | +1.721 | 19 |
19 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:30.385 | +1.785 | 20 |
20 | 27 | ヒュルケンベルグ | ハース | 1:30.591 | +1.991 | 21 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 24℃ |
路面温度 | 41℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1イギリスGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | シルバーストン・サーキット |
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設立 | 1947年 |
全長 | 5891m |
コーナー数 | 18 |
周回方向 | 時計回り |