翼破損…ヒュルケンベルグ「あれは少しせっかち」4年ぶりのF1イギリスで再びペレスと
ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)はセルジオ・ペレス(レッドブル)との接触によりフロントウイングの交換を余儀なくされ、予選11番手の好位置を活かせず13位フィニッシュに終わった。
7月9日(日)のF1第11戦イギリスGPでの7周目、ヒュルケンベルグはターン4のエントリーでペレスにイン側を突かれた。そしてコーナーからの立ち上がりで左フロントがレッドブルの右リアと接触。翼端板を破損した。
ハースVF-23とレッドブルRB19。ペースの差を考えれば無理やりターン4で抜かずとも、もうあと数百メートルほど待ってDRSが使えるウェリントン・ストレートで交す方が賢明…ヒュルケンベルグはそう指摘した。
「あれは少しせっかちだったと思う」とヒュルケンベルグ。
「だって彼にはターン6のところでDRSが使えたわけで、そこでなら楽に僕を交わせただろうに」
「ちょっと焦った結果だと思うし、あれは必要ないものだったと思う。まぁしょうがない」
ヒュルケンベルグにとってF1イギリスGPに出走したのは4年ぶりだった。2020年にペレスの代役としてレーシングポイントから参戦した際はメカニカルトラブルによりレース出走が叶わなかった。
そんな4年前のイギリスGPでもヒュルケンベルグ(ルノー)はペレス(レーシングポイント)と接触していた。
セーフティーカー(SC)後のリスタートでペレスは、ターン6でヒュルケンベルグの左リアに衝突。この時はペレスのフロント右翼端板がコースに飛び散り、今回とは逆にペレスがポイント圏外に終わりヒュルケンベルグが入賞を果たした。
ウイング交換のために予期せぬピットインを強いられた事でヒュルケンベルグのレースは大きく損なわれた。
「かなりタイムをロスしてしまい後方に下がる事になった。セーフティーカーが出た事で集団の後ろまで戻れたけど、トラフィックの中では十分なペースが発揮できず、ポジションを上げていく事はできなかった」とヒュルケンベルグは付け加えた。
7月9日(日)にシルバーストン・サーキットで行われた2023年F1第11戦イギリスGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
ハンガロリンクを舞台とする次戦ハンガリーGPは7月21日のフリー走行1で幕を開ける。