ホンダF1、ガスリーのPUトラブルを説明「練習走行用エンジンに異常を確認」
日本時間7月6日(金)に行われたF1第10戦イギリスGP初日プラクティスを終えて、ホンダF1の現場統括責任者である田辺豊治テクニカル・ディレクターがセッションを振り返った。
トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが13番手、ブレンドン・ハートレーが17番手とやや厳しい結果で初日を締め括った。ガスリーは16周目を刻んでいた途中にパワーユニット関連のトラブルに遭遇。セッション終了を待たずしてマシンを停める事となった。
幸いにも、ガスリーがこの日搭載していたのは使い古した金曜プラクティス用のPU。マイレージが溜まったエンジンであり土曜以降に大きな影響はないものの、ここ数戦PU関連のトラブルが目についている点に不安を覚える。
FP1は現地10時、気温20℃のコンディションの中でスタートした。2人はマシンセッティングのプログラムを順調に消化し、2台ともに31周を走破。ホンダは全開率の高いサーキット特性に合わせたPUセットアップを進め、トロロッソは空力の調整作業に取り組んだ。
気温26℃、路面温度が51℃にまで上昇した午後2時にFP2がスタート。二人はミディアムタイヤでコースイン。セッション後半にソフトタイヤに履き替えた後はタイムアタックを行い、ガスリーが1分29秒831、ハートレーが1分30秒404をマークし、各々の自己ベストを更新した。
F1イギリスGP初日を終えて
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日は通常の金曜と同様に、マシンとPUセッティングを煮詰めるとともに、2台のマシンでエアロの比較テストを行いました。ピエールについてはFP2の残り30分のところでパワーユニットのデータに異常が確認されたため、マシンを止めることになりました。
2台ともに金曜日用のPUで走行しており、当初から今晩には交換予定だったため、明日以降の計画に大きな変更はありません。
初日をトップで締め括ったのはスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。2番手につけたメルセデスのルイス・ハミルトンを0.187秒差で退けた。3番手にはトップから0.357秒遅れでバルテリ・ボッタス。ハミルトンの5連覇阻止に向けて、跳馬が上々の仕上がりをみせた。
F1イギリスGP 3回目のフリー走行は、日本時間7月7日(土)19時から、公式予選は同22時からスタートする。