角田裕毅、復帰の裏で用意された「想定問答集」が思わぬ形で判明…ローソン再昇格やシート巡る質問も

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2026年F1第12戦オランダGPで急きょF1復帰を果たした角田裕毅(レーシング・ブルズ)のために、チームが用意したメディア対応用の想定問答の一部が明らかになった。ローソンのレッドブル再昇格など、角田にとって答えにくいテーマへの返答案までが事前に用意されていた。

角田はアイザック・ハジャーの欠場に伴って急きょ招集され、リアム・ローソンがレッドブルに一時的に昇格したことで、レーシング・ブルズのシートに収まった。

モータースポーツを専門とする写真家のマイケル・ポッツ氏がザントフォールトで撮影した写真には、角田と並んでパドックを歩く広報担当者が手にしていた資料の一部が映り込んでいた。

「YUKI」と記されたその資料には、「KEY MESSAGING(主要メッセージ)」と「POTENTIAL QUESTIONS(想定質問)」の項目があり、角田がメディア対応時に打ち出すべきメッセージと、想定される質問への回答案が並んでいた。

想定問答に並ぶローソン関連の質問

KEY MESSAGINGとして確認できるのは、「レースに復帰できてうれしい」「両チームを支えるためにここにいる」「チームが正しい判断をしたと信じている」「いつものようにベストを尽くす」といった内容だ。

より興味深いのは、自身ではなくローソンがハジャーの代役に起用されたことに関するものと思われる想定問答だった。ここで「思われる」としているのは、質問項目の一部が他の資料で隠れており、確認できないためだ。

ローソンの起用をどう考えるかという趣旨の質問には、ローソンではなく自分の役割に集中している、チームにとって最善の判断だった、といった方向の回答案が用意されていた。

「レッドブルでの経験を持つことがローソンにとって…(内容確認できず)」という問いには、「レギュレーションが大きく変わっていることを考えれば、そうは思わない」といった回答が記されている。

また、ローソンが今回、昨年のレッドブル時代より良い結果を残せると思うかという質問には、「レギュレーションが変わっているため、昨年とは比較することはできない」という、直接的な評価を避ける回答が用意されていた。

さらに、ローソンがオランダGPで好成績を残した場合、レッドブルでの彼の将来が変わる可能性があると思うかという問いへの回答案は明快だった。

「それはローラン[チーム代表のメキーズ]に聞くべき質問だ」

「角田がシートを得るべきだった?」も想定

印刷されたこれらの想定問答に加え、資料の上部には手書きで質問候補が書き込まれていた。その一つは、本来そのシートに座るのはあなたであるべきだったと思いますか?といった趣旨の質問だ。

写真からは、この手書きの質問に対する回答案までは確認できない。したがって、チームが角田にどのような返答を求めていたのかは不明だ。

ほかにも、どのように代役出走を知らされたのか、再びF1でレースをする機会を予想していたか、2026年型マシンへ突然乗り換える難しさについてなど、復帰そのものに関する質問が並んでいる。

チームはコース上での走行準備を進める一方、この特殊な状況下で避けて通れない質問について、あらかじめ回答の方向性を用意していた。露呈した想定問答からは、ドライバー変更というセンシティブなテーマに関する質問で不用意な発言が生まれぬよう、チームがメディア対応を慎重に管理していたことがうかがえる。

もっとも、ドライバーにKEY MESSAGINGを共有し、想定される質問への対応を事前に準備すること自体は、今回のような特殊なケースに限ったものではなく、F1チームの広報部門が概ね通常のレース週末でも行うメディア対応業務の一環とみられる。

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