2024年のFIAフォーミュラE世界選手権 東京ePrixの開催を目指してフォーミュラEと東京都が協定書に調印。前向きな一歩を踏み出した。実現すればフォーミュラマシンによる日本初の公道レースが実現する。

小池百合子東京都知事とフォーミュラEのジェイミー・レイグルCEOは2022年10月4日(火)、東京都庁で行われた協定書の正式調印式に出席した。

両者は統括団体の国際自動車連盟（FIA）の承認を前提として、2024年春に日本最大の国際展示場である東京ビッグサイト周辺でのレース開催を目指し、協力関係を構築していく。

小池都知事は9月20日の都議会定例会で、ゼロエミッション車（ZEV）へのシフトを進めていく重要性を指摘し、フォーミュラEは「その起爆剤ともなり得る」として、2024年の開催を目指して関係者と協議を進めていく考えを明らかにしていた。

レイグルCEOは「小池知事とともに、東京都とフォーミュラEの協力関係を発表できることを嬉しく、また光栄に思っている」と述べた。

「我々は”ゼロエミッション東京”の実現に向け、2024年にフォーミュラEレースを開催できるよう取り組んでいく」

「東京は消費者技術の革新者、自動車産業のリーダー、世界的な文化的トレンドセッターとして認識されている象徴的な世界都市だ」

「フォーミュラEは、東京都と提携して東京をゼロエミッション・イニシアチブの基準として確立していけることを嬉しく思う」

東京都は2050年のCO2排出実質ゼロを目標とする「ゼロエミッション東京」の実現に向けてZEVの普及に取り組んでおり、フォーミュラEは東京都と協力してZEV戦略を推進していく。

フォーミュラEに参戦する日産e.damsのマネージング・ディレクターを務めるトマソ・ヴォルペは「日本の自動車メーカーとして初めてフォーミュラE選手権に参戦したチームとして、2024年の東京でのE-Prix開催を嬉しく思う」とのコメントを寄せた。