鈴鹿サーキットのホームストレートを駆け抜けるバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、2023年9月23日F1日本GP
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

鈴鹿F1日本GP、2029年までの開催が決定!5年の契約延長を発表

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三重県鈴鹿サーキットとFIA-F1世界選手権は2024年2月2日(金)、F1日本グランプリレースに関わる新たな5年の開催契約を発表した。これにより日本が世界に誇る鈴鹿が少なくとも2029年までカレンダーに残る事が決まった。

鈴鹿サーキットはF1で最も著名なコースの1つ。「S字」や「130R」、数々のトップドライバーの足元をすくってきた「デグナー」など、高速かつテクニカルな世界に類を見ない8字型のレイアウトはドライバーとファンの両方から非常に高く評価されてきた。

鈴鹿はF1において様々なドラマを演出してきた。これまでに12回のドライバーズ・タイトルが鈴鹿で決着。その中にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2年連続でタイトルを決めた2022年も含まれる。

大阪がF1誘致を目指す意向を明らかにする中、鈴鹿の将来が不安視されていたが、今回の契約によりその不安は払拭された。

鈴鹿についてF1のステファノ・ドメニカリCEOは「F1の一部かつ特別なサーキットであり、今回、2029年までF1を開催し続けられることになり嬉しく思う」と語った。

日本グランプリは例年、秋に開催されてきたが、2030年までにネットゼロカーボンを目指す取り組みの一環として今年、物流の合理化を目指すべくオーストラリアと中国との間を繋ぐシリーズ第4戦として4月に移動した。

「今年は例年よりも早く日本に戻る準備を進めることになる。より持続可能なスポーツとなることを目的としたスケジュールの合理化に対するホンダモビリティランドのサポートに心から感謝している」とドメニカリは語る。

「日本のファンはF1に格別な情熱を注いでくれている。これからも長年にわたりその情熱に相応しい体験を届けるべく、プロモーターとともに協力していくことを楽しみにしている」

また鈴鹿サーキットを運営するホンダモビリティランド株式会社の斎藤毅代表取締役社長は「2025年以降も継続して鈴鹿サーキットでF1日本グランプリを開催できることを、とても嬉しく思います。ステファノ・ドメニカリ氏をはじめとするF1の方々に心から感謝いたします」と語った。

「持続可能な未来づくりを目指すなかで、初の春開催となる2024年のF1日本グランプリを多くのファンの皆様にお楽しみいただくための準備 に全力を尽くすとともに、今後も、世界中のファンに愛される鈴鹿であり続け、モータースポーツ文化の繁栄や産業振興に貢献できるよう、 三重県、鈴鹿市をはじめとする地域の皆様、行政機関の皆様とも力を合わせて取り組んでまいります」

2024年のF1日本グランプリレースは2024年4月5日(金)~7日(日)に開催される。

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