アルファタウリ・ホンダ、僅差でTOP10逃すも「開発の方向性は間違っていない」
アルファタウリ・ホンダは7月10日(金)に行われた2020 F1第2戦シュタイアーマルクGP初日2回目のプラクティスで、ピエール・ガスリーが11番手、ダニール・クビアトが12番手に並んだ。ガスリーと、10番手につけたエステバン・オコン(ルノー)とのギャップは僅か1000分の11秒だった。
Pos | Driver | Team | Time | Gap |
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10 | オコン | ルノー | 1:04.746 | +1.086 |
11 | ガスリー | アルファタウリ | 1:04.757 | +1.097 |
12 | クビアト | アルファタウリ | 1:05.050 | +1.390 |
13 | ライコネン | アルファロメオ | 1:05.152 | +1.492 |
前戦から僅か5日間という限られた時間の中で、ファエンツァのチームはファクトリーと連携して第2戦の初日に複数のアップグレードを持ち込んだ。同一コースでの2連戦という事で、先週末に抱えた課題を克服すべく、広範なテストに取り組んだ。
投入したアップグレードについて、車両パフォーマンス責任者を務めるギヨーム・デゾテウスは「正しい方向に向かっている事が確認できた」と説明した。シーズンを通してのステップアップが期待される。
予選が予定されている土曜は雷を伴う悪天候が予想されており、仮に予定通りに予選が実施できない場合は12日(日)の午前中に延期される事になるが、日曜午前も天候が回復しない場合はFP2のタイムシートでグリッドが決まる。そのためアルファタウリの2台はソフトを3セット使って精力的に予選シミュレーションに取り組んだ。
トップ10まであと一歩には迫ったものの、残念ながら扉をこじ開ける事は出来なかった。デゾテウスは11番手と12番手という結果について「これが現段階の我々の実力」との認識を示した。
アルファタウリ:F1シュタイアーマルクGP初日
ピエール・ガスリーFP2: 11位, FP1: 8位
今日のフリー走行はポジティブだった!FP1はかなり慌ただしかったけど、予定していたテストは全部消化できたと思う。
先週とは異なるセットアップを試したところ、クルマへの理解を更に深める事ができた。大きく前進できたと感じてるし、全体として良い形で週末をスタートできたと思う。
明日の天気は心配だけど様子を見るしかないね。もしウェットコンディションでの予選になれば、エキサイティングな戦いになるだろうね!
ダニール・クビアトFP2: 12位, FP1: 11位
天候の関係で明日走れるかどうか分からなかったから、今日は色んな作業に取り組んだんだ。おかげでいつもとは違う金曜日を過ごせた。
今のところクルマには完全に満足できているわけじゃなく、まだ改善の余地があると感じてるけど、いつだって修正できる部分があるものだし、金曜日はいつもこんなものさ。
まずは今日のデータ分析に取り組んで、自分たちに何ができるのかを理解して、明日以降に向けて準備を進めていきたい。
初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)を1000分の43秒という僅差で退けた。3番手には同0.217秒遅れでセルジオ・ペレス(レーシングポイント)が続く結果となった。
F1シュタイアーマルク・グランプリ3回目のフリー走行は日本時間7月11日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってレッドブル・リンクで開催される。