F1スペインGP タイヤ配分:極端な選択見られず、レッドブル・ホンダはやや保守的
F1公式タイヤサプライヤーのピレリが、カタロニア・サーキットで開催される2019年F1世界選手権第5戦スペインGPのドライバー別タイヤ選択を公表した。
ヨーロッパラウンドの始まりを告げるテクニカルな4,655mのコースには、前戦アゼルバイジャンGPよりも一段硬いC1からC3までのコンパウンドが持ち込まれ、最も硬いC1から順に「ハード(白)」「ミディアム(黄)」「ソフト(赤)」の呼称が与えられる。
テスト開催地故に、各チームはカタロニア・サーキットについて豊富過ぎるほどデータを持ち合わせている。そのため、先週のバクー市街地コースとは異なり、極端にアロケーションが異なるチームは見られず、概ねどこも似通った配分だ。
強いて言えば、レッドブル・ホンダとウィリアムズが保守的で、フェラーリ、ルノー、アルファロメオがアグレッシブといったところか。コンサバなタイヤ選択の背景には、週末のリザルトを最大化するというよりはむしろ、プレシーズンテストからの開発の進捗確認及び、シーズン中盤に向けてのマシン開発といった意味合いがありそうだ。
昨年のレースではルイス・ハミルトン(Mercedes)が中古のソフトで25周を走り、その後最も硬いミディアムへとスイッチ。1ストッパーを採用してトップチェッカーを受けた。主流は圧倒的に1ストップ戦略。2ストップ勢の最上位は、9位のセルジオ・ペレス(旧フォース・インディア)であった。
F1スペインGPは、ゴールデンウィーク明けの日本時間5月10日(金)19時からのフリー走行1で幕を開ける。