闇夜のマリーナベイ市街地コースを走る角田裕毅(アルファタウリ)、2023年9月15日F1シンガポールGP FP2
Courtesy Of Red Bull Content Pool

角田裕毅、アプグレ版AT04に”確かな手応え”…課題はグリップ不足のソフト

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自身2回目の挑戦となるF1第16戦シンガポールGPの初日を振り返った角田裕毅(アルファタウリ)は、大規模アップグレードが施されたAT04は「着実に改善」しているとして「まずまずの1日」だったと評価した。

オープニング・セッションを9番手でまとめ上げた角田裕毅は、続くFP2ではミディアムタイヤのランで最速フェラーリ勢に続く3番手をマーク。セクター2で際立った速さを見せパドックに驚きをもたらした。

F1シンガポールGP FP2結果
Pos Driver Team Time Gap Laps
1 カルロス・サインツ フェラーリ 1:32.120 25
12 リアム・ローソン アルファタウリ・ホンダRBPT 1:33.285 +1.165 26
13 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:33.361 +1.241 24
14 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:33.390 +1.270 24
15 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:33.461 +1.341 22
16 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 1:33.477 +1.357 26
17 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:33.575 +1.455 24

マリーナベイ市街地コースを周回する角田裕毅(アルファタウリ)、2023年9月15日F1シンガポールGP FP1Courtesy Of Red Bull Content Pool

マリーナベイ市街地コースを周回する角田裕毅(アルファタウリ)、2023年9月15日F1シンガポールGP FP1

ところがソフトタイヤに履き替えると流れが一変。1回目の計測はセクター2で中止し、2回目の計測はミディアムのベストを上回れず、ピットに戻って再度中古ソフトでアタックするも、改善幅は僅か0.006秒に留まり16番手に終わった。

ヘルメットを脱いだ角田裕毅は「今日は全体的にまずまずの1日でしたが、終盤に向けてソフトコンパウンドのグリップ低下があり、ミディアムタイヤと比較してあまりタイムの伸びが感じられなかったので、この点については調査が必要です」と振り返った。

アルファタウリAT04に乗り込みコースへと向かう角田裕毅、2023年9月15日F1シンガポールGP FP1Courtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリAT04に乗り込みコースへと向かう角田裕毅、2023年9月15日F1シンガポールGP FP1

アルファタウリはマリーナベイ市街地コースに新型フロアやディフューザー、サイドポッドやリヤサスペンションなど、広範囲に渡る大規模なアップグレードを持ち込んだ。

フロアとディフューザーはアンダーフロアの気流を強化してドラッグフリーのダウンフォースを追求するもので、外観上で最も目を引くサイドポッドは冷却性能の向上が期待できるという。

アップグレードについて角田裕毅は「ここは他とは大きく異なる独特のコースなので、どれだけ上手く機能しているのかを短時間で判断するのは難しいです」としながらも「クルマは確実に改善されています。特にリアのサポートが良くなりました」と手応えを得た様子を見せた。

「予選になれば、もっと色んな事が分かると思います。調子は良いですし、明日またコースに出るのが楽しみです」

写真撮影をする角田裕毅(アルファタウリ)とシェフの松久信幸、不動産王オン・ベンセン(シンガポールGP会長)、2023年9月15日(金) F1シンガポールGP(マリーナベイ市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

写真撮影をする角田裕毅(アルファタウリ)とシェフの松久信幸、不動産王オン・ベンセン(シンガポールGP会長)、2023年9月15日(金) F1シンガポールGP(マリーナベイ市街地コース)


F1シンガポールGPフリー走行2をトップで締め括ったのはカルロス・サインツ。2番手にシャルル・ルクレールが続き、フェラーリが初日1-2を独占した。3番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。

3回目のフリー走行は日本時間9月16日(土)18時30分から、公式予選は同22時から1時間に渡ってマリーナベイ市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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