ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペン（レッドブル）が8番手と出遅れる中、カルロス・サインツが1分32秒120を記録。フェラーリが2023年F1第16戦シンガポールGPの初日両セッションを制覇した。角田裕毅（アルファタウリ）は16番手に留まった。

FP1でベンチマークを刻んだ僚友シャルル・ルクレールは0.018秒及ばず2番手も、フェラーリとしては初日のフリー走行で共に1-2を記録した。肉薄したのはメルセデスのジョージ・ラッセルで、跳馬の2人からコンマ2秒遅れの3番手をマークした。

開幕全勝を誇るレッドブルRB19はブレーキング時にリアが安定せず、2人のドライバーは共にバランスへの不満を訴えた。セルジオ・ペレスは「ブレーキングの度にクラッシュしそうだ」とぼやきながらも7番手を刻み、フェルスタッペンを上回った。

角田裕毅はミディアムタイヤでフェラーリ勢に次ぐ3番手をマーク。セクター2で際立った速さを見せパドックに驚きをもたらしたが、その後のソフトは上手くまとめ切れず、1回目の計測はセクター2で中止。2回目の計測はミディアムのベストを上回れず、ピットに戻って再度中古ソフトでアタックするも、改善幅は0.006秒に留まり16番手に終わった。

タイヤのウォームアップあるいはセットアップに依るものなのか、いずれにしてもソフトコンパウンドに課題を抱えていた事は明らかで、終盤のロングランペースも目立たなかった。とは言え、僚友リアム・ローソンは12番手と悪くないタイムを刻んでおり、悲観するような状況にはない。

気温29℃、路面温度36℃と、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2はFP1よりも涼しいコンディションでスタートした。

アストンマーチンとマクラーレンは一方が速さを見せ、もう一方がタイムシートの下位に沈んだ。

フェルナンド・アロンソはルイス・ハミルトン（メルセデス）を退けトップから0.358秒遅れの4番手をマークし、ランド・ノリス（マクラーレン）が6番手に続いた。他方、ランス・ストロールは僚友アロンソからコンマ9秒遅れの14番手に留まり、ノリスとは異なり旧仕様のMCL60を駆るオスカー・ピアストリは15番手でヘルメットを脱いだ。

ハースは今週末、唯一空力アップグレードを持ち込んでいないチームだが、ケビン・マグヌッセンが9番手を刻み、ニコ・ヒュルケンベルグも11番手と上々だ。10番手にはアップグレードされたアルファロメオC43をドライブするバルテリ・ボッタスが続いた。

アレックス・アルボンは最終コーナーを曲がる際にメルセデスエンジンのトラブルを報告。調査のためにピットに戻るとそのままガレージに籠もりっきりとなり、走行僅か5周でセッションを終える事となった。

3回目のフリー走行は、日本時間9月16日(土)18時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第16戦シンガポールGPフリー走行2（FP2）リザルト

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