ジェッダ市街地コースを走行するアルファタウリのピエール・ガスリー、2022年3月25日F1サウジアラビアGPにて
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2022 F1サウジアラビア PU投入状況:第2戦を前に早くも角田含む5台が交換、”フル”のガスリーは降格リーチ

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国際自動車連盟(FIA)のテクニカル・デリゲートの発表を元に、2022年F1第2戦サウジアラビアGPにおける各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

高速のジェッダ市街地コースでの週末に先立って、前戦バーレーンでトラブルに見舞われたレッドブル・パワートレインズ(ホンダF1)勢の2台と、新開発のスプリットターボ式PUでの初戦を入賞で終えたアルピーヌの計3台がコンポーネントを交換した。

バッテリートラブルに伴いリアが炎上したピエール・ガスリーはフル交換を行った。今後再利用できる個体があるのかどうかについては分かっていない。CE(コントロール・エレクトロニクス)とES(バッテリー)は上限に達した。後1回の交換でグリッド降格ペナルティが科される。

燃料システムの不具合により同じくリタイヤを余儀なくされたセルジオ・ペレスは新品のターボチャージャーとMGU-Hを開封した。

アルピーヌはフェルナンド・アロンソのマシンに関して、CEとESを除いた全てのコンポーネントを交換した。初戦を終えてシーリングに問題がある疑いが生じた事から、バーレーンで使用されたPUは分析のためにヴィリー=シャティヨンのファクトリーへと輸送された。チームによると分析に回された個体はシーズン後半に向けて再利用可能だ。

2日目に向けてはFP2で駆動系トラブルに見舞われた角田裕毅(アルファタウリ)が今季2基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、エキゾーストを開封した。

また油圧系統のトラブルで初日の大半を棒に振ったハースのケビン・マグヌッセンも2基目のCE(コントロール・エレクトロニクス)に換装した。

V6ハイブリッド導入9年目の今年はICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで、そしてエキゾースト・システムは年間8セットまで降格ペナルティなく使用できる。

F1サウジアラビアGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス G.ラッセルRUS 1 1 1 1 1 1 1
L.ハミルトンHAM 1 1 1 1 1 1 1
レッドブル M.フェルスタッペンVER 1 1 1 1 1 1 1
S.ペレスPER 1 2 2 1 1 1 1
フェラーリ C.ルクレールLEC 1 1 1 1 1 1 1
C.サインツSAI 1 1 1 1 1 1 1
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 1 1 1 1 1 1 1
L.ノリスNOR 1 1 1 1 1 1 1
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 2 2 2 2 1 1 2
E.オコンOCN 1 1 1 1 1 1 1
アルファタウリ・RBPT P.ガスリーGAS 2 2 2 2 2 2 2
角田裕毅TSU 2 2 2 2 1 1 2
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 1 1 1 1 1 1 1
N.ヒュルケンベルグHUL 1 1 1 1 1 1 1
ウィリアムズ・メルセデス A.アルボンALB 1 1 1 1 1 1 1
N.ラティフィLAT 1 1 1 1 1 1 1
アルファロメオ・フェラーリ V.ボッタスBOT 1 1 1 1 2 2 1
周冠宇ZHO 1 1 1 1 1 1 1
ハース・フェラーリ K.マグヌッセンMAG 1 1 1 1 2 2 1
M.シューマッハMSC 1 1 1 1 1 1 1

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