12月5日(日)の日本時間26時30分よりジェッダ市街地コースで開催される2021年シーズンのF1世界選手権第21戦サウジアラビアGP公式スターティング・グリッドが国際自動車連盟（FIA）より発表された。

無事、フェルスタッペンのギアボックス

2日目に先立ってハースのニキータ・マゼピンとミック・シューマッハが7基目のエキゾーストを開封した以外、パワーユニット交換を行った者はおらず、降格ペナルティの対象となるドライバーはいない。

スターティンググリッドの変更に繋がる降格処分が下される可能性があるとすれば、それは予選3番手に留まったマックス・フェルスタッペンであったが、ギアボックス交換を行わずにグリッドに向かう。

想定されるタイヤ戦略

公式タイヤサプライヤーのピレリは、ジェッダでの50周のレースは1ストップが主流になると考えている。最速の1ストッパーはミディアムC3からハードC2への交換だ。

Q3進出組、すなわちトップ10グリッドからスタートするドライバーはランド・ノリス（マクラーレン）を除く全員がミディアムを履いてグリッドにつく。

ジェッダは路面が非常にスムーズでタイヤ摩耗が低く、ソフトからハードに繋ぐ1ストッパーも可能と考えられるが、クルマによっては幾らかマネジメントが必要になるかもしれない。

ピレリは2ストップ戦略を「疑いなく遅い」としているが、もしやるのであればソフト、ミディアム、ハードの全てのコンパウンドを使用するのが最も速いだろうと予想する。

タイヤ交換に伴うロスタイムは比較的大きい。摩耗とデグラデーションが低いのであれば確かに1ストッパーが妥当だろうが、初開催という事もありここはあまりに未知数が多い。

不確定要素の最たるものがセーフティーカーだ。コースが高速である反面、ブラインドコーナーは多く、ランオフエリアは限られている。ノー・インシデントで終わるに越したことはないが、期待するのはやや難しい。

もしSCが導入されればフリーストップを経て、予定外のタイミングでタイヤ交換に動くクルマも出てくるだろう。

2021年F1サウジアラビアGP 決勝グリッド

2021年 F1サウジアラビアGP決勝レースは、日本時間12月5日(日)26時30分にスタート。1周6,175mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。日本ではフジテレビNEXTとDAZNがライブで放送する。

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