レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス、2021年12月4日F1サウジアラビアGP予選にて
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セルジオ・ペレス「Q2自己ベストにも届かず悔しい」好調の最中、Q3で突如失速した理由

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セルジオ・ペレスは12月4日(土)のF1サウジアラビアGP予選で、Q1ではトップタイム、Q2ではルイス・ハミルトン(メルセデス)に次ぐ2番手タイムを刻み好調をキープしていたが、肝心のQ3でタイムを更新できず、シャルル・ルクレール(フェラーリ)に先行を許す5番手に終わった。

初日こそリスクを負わず中団に埋もれていたペレスであったが、最終プラクティスでも3番手と、イベント2日目は予選に向けて1段階ギアを上げてきた印象があった。少なくとも2列目以上は硬いかと思われたが、どういう訳かQ3では自己ベストを更新できずに終わった。

ペレスはその理由について「タイヤへのアプローチが適切じゃなかったように思う」と説明した。

「突然ひどいアンダーステアに見舞われてしまい、残念な事にQ3ではQ2の自己ベストにも届かなかった」

「今回はタイヤがかなりピーキーで、正しい温度域に入れないとバランスが完全に狂ってしまうんだけど、今日の僕がまさにそれだった」

「それにフィジカル的にも厳しく、体にもメンタルにも大きなストレスがかかるから、セッション毎に調子を上げていくのが大変だった」

もう一台のレッドブル・ホンダRB16Bを駆ったマックス・フェルスタッペンも失望の結果に終わった。

フェルスタッペンはポール獲得に向け、コンマ2秒のアドバンテージを以て最終ターン27に向かったが、ブレーキングでタイヤをロックアップさせバランスを崩し、車体右側からアウト側のウォールに激突。最前列をメルセデス勢に許し、3番手に甘んじた。

ジェッダ市街地コースはオーバーテイクが難しいと考えられており、メルセデスのポジションを奪い去るためには戦略が鍵になるが、そのためにはペレスが迅速にルクレールを交わしてトップ4にポジションを上げる事が求められる。

「今日はチームとして理想的な1日にはならなかったけど、レースで戦える余地は十分にあると思ってる」とペレスは続ける。

「それに長いレースになるはずだから何が起きるか分からないし、ペースは良かったから、スタートからポジションを上げて早い段階で表彰台圏内に行ければって思ってる」

「グリッドがクリーンサイドだから、それがアドバンテージになればスタートは絶好のオーバーテイク・チャンスになるはずだ。上手く活かしてトップ争いに絡んでいきたい」

チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「チェコ(ペレス)がレースで重要な役割を果たす事になるかもしれない」と期待を寄せている。


ポールポジションはルイス・ハミルトン。2番手にバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスがフロントローを独占した。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は最終コーナーで壁に激突。3番手に留まった。

2021年 F1サウジアラビアグランプリ決勝レースは、日本時間12月5日(日)26時30分にスタート。1周6,175mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。

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