ザウバーのチーム代表を務めるモニシャ・カルテンボーン
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日本人ドライバー起用に前向き発言、ザウバーF1「ホンダからドライバーを引き受ける可能性はある」

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2018年からホンダ製F1エンジンを搭載する名門ザウバー。スペインGP初日を終えて、チーム代表を務めているモニシャ・カルテンボーンが、日本人ドライバー誕生に現実味を持たせる発言を行った。

「ドライバーに関しては、前にも申し上げたとおり最終的にはチームが決断することです。良いドライバーを起用することはチームの義務でもあります。現在のエンジンサプライヤーであるフェラーリについても同様の事が言えますが、我々は過去にもこの種の議題について、パートナーと話し合いの場を持ってきました。エンジンサプライヤーからドライバーを引き受けたこともあります。何故ならばそれが正しい選択であったからです」とカルテンボーン。仮にホンダが日本人ドライバーの起用を申し出た場合、それを引き受ける可能性があることを示唆した。

「我々はこのことにオープンですし、どのような結果になるか見守るつもりです。」

F1へのデビューに際しては「スーパーライセンス」と呼ばれるモータースポーツ界におけるトップレベルの資格が必要となる。発給条件はFIAによって規定されている。2018年までにスーパーライセンスを得られる可能性がある若手は、F2に参戦している埼玉県出身の松下信治(23歳)と、ユーロF3を戦う大阪府出身の牧野任祐(19歳)の2名。いずれもホンダに縁の深いドライバーだ。

2014年に小林可夢偉がF1を離れて以降、F1に参戦した日本人ドライバーは一人もいない。F1を戦えるだけのポテンシャルを備えた日本人ドライバーが出てくるのであれば、是非その勇姿をF1で見てみたいと思う。ただ、日本国籍を所有しているという理由だけでシートが与えられるような光景は見たくはない。

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