ジョージ・ラッセル、夢のトップチェッカーを受け思わず溢れ出した涙 そして感謝…大切な家族とFaceTime
F1サンパウロGP決勝レースでのキャリア初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾ったメルセデスのジョージ・ラッセルは感極まって涙した後、FaceTime(iPhone同士で音声通話・ビデオ電話ができる機能)で愛する家族全員に報告した。
夢のトップチェッカーを受けてインタビューに応じたラッセルは「正直に言うと、ラインを越えた途端、感動して泣いちゃったんだ。ターン2で既に涙が溢れちゃって。滝のようにね」と語った。
「近しい家族はそれぞれ離れた場所にいたんだけど、見てくれてるって事は知ってたから、レース後すぐに電話を持ってFaceTimeでみんなに連絡したんだ」
「F1での生活は一筋縄じゃいかない。パフォーマンスによって感情が大きく揺さぶられるし、週末を終えて帰ってくると、すごい幸せか、かなりがっかりしているか、どっちかだ」
ラッセルは「誰にとっても難しいことだし、僕の家族だけがそうってわけじゃないと思う」と述べ、シーズンを通してF1を戦うドライバーとそれに寄り添う家族の有り様について語った。
この調子で今シーズンを締め括りたいところだが、次戦アブダビGPは直近2戦ほどのペースはないと考えているようで「アブダビではおそらく…僕が思うには、フェラーリと同じような位置になるんじゃないかな」と冷静だ。
「多分レッドブルの少し後ろくらいだろうね。ここ2戦の舞台はかなり低速のサーキットで、今シーズンの僕らの得意とする特性のコースだった」
ハミルトンからの大きなプレッシャー
ジョージ・ラッセル決勝: 1位 / グリッド: 1位
なんて素晴らしい気分なんだ。これを可能にしてくれたチームのみんなに、心から感謝している。今シーズン、そしてこのレースは感情のジェットコースターのようだった。
上手くコントロールできてるという感触を持ってレースを戦う事ができた。
(後方の)ルイスのペースはものすごく速かったから、セーフティーカーが出た時は厳しい結末になるかもって覚悟していた。
かなりのプレッシャーを受ける事になったけど、こうして勝利を収めることができて本当にうれしい。
(チェッカーを受けた後の)インラップでは、カートをやっていた頃のママとパパの思い出や、家族、ガールフレンド、トレーナー、マネージャーからのサポートなど、色んな思い出が甦ってきた。
メルセデスのプログラムに参加する機会を最初に与えてくれたグウェン・ラグルーや、ジェームス・バウルズ(メルセデスの戦略責任者)、そしてトト(ウォルフ / チーム代表)。みんなには幾ら感謝してもし切れない。
11月13日(日)にインテルラゴス・サーキットで行われた2022年F1第21戦サンパウロGPの決勝レースではジョージ・ラッセルがキャリア初優勝を飾り、2位にルイス・ハミルトンが続いた事で、メルセデスが1-2フィニッシュを飾った。3位表彰台にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が滑り込んだ。
ヤス・マリーナ・サーキットを舞台とする次戦、今季最終アブダビGPは11月18日のフリー走行1で幕を開ける。