角田裕毅、依然ペースなく「悪戦苦闘」も15位浮上…困惑するアルファタウリ
角田裕毅(アルファタウリ)は初日に抱えたクルマの不調を解決できないままにF1サンパウロGPのスプリントに臨み、19番グリッドから3つポジションを上げて16位フィニッシュし、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の降格に伴い15位に昇格した。
インターコンディションでの初日予選で好調だった事から、アルファタウリは雨を望んでいたものの、24周のスプリントは完全なドライで行われた。
予選を経てクルマは既にパルクフェルメ状態にあるため、セットアップを変更する事は許されない。角田裕毅は課題を抱えながらのレースを強いられた。
序盤は好調だった。1周目に18番手に浮上すると、接触によるフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の後退によって更にポジションを上げ、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)を交わして6周目に16番手にまで前進した。
ただその後、立て続けにアルファロメオの2台に前を許して再び18番手に。それでも接触によるダメージでペースが上がらないエステバン・オコン(アルピーヌ)をオーバーテイクした。
ファイナルラップで巻き返しを図るアロンソにパスされたが、ランス・ストロール(アストンマーチン)が10秒ペナルティを、アロンソが5秒ペナルティを受けた事で繰り上がりの15位と、4つポジションを上げる結果となった。
チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「ユーキは依然としてスライドに苦しみながらも、ペナルティを受けたストロールのペナルティとオコンを交わして順位を上げた。なぜ彼があそこまで苦しんだのか、その理由を理解しなければならない」と述べ、原因不明のペース不足に困惑した様子を見せた。
ペースがなく、本当に苦労
角田裕毅
スプリント: 15位 / FP2: 12位
スタートで幾つかポジションを上げることができましたが、残念ながらその後はペースがなく、本当に悪戦苦闘しました。
グリップが足らず、スプリント採用の週末は予選の後に変更できる余地がほとんどないため、全体的に難しい週末になってします。
そう簡単にはいかないと思いますが、明日のレースではできる事は何でもして順位を上げていきたいと思います。
2022年F1サンパウロGPスプリントではジョージ・ラッセル(メルセデス)が逆転優勝。2位にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3位にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間11月13日(日)27時にフォーメーションラップがスタート。1周4309mのインテルラゴス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。