メルセデス不敗神話に終止符なるか？ 2020年シーズンの後半初戦となるソチ・オートドロームでのF1第10戦ロシアGP（Formula 1 VTB Russian Grand Prix 2020）が、9月25日(金)から9月27日(日)までの3日間の日程で開催される。

現地ロシア・ソチと日本の時差は6時間。各セッションの日本での開始時刻は前戦までとは異なるため注意されたい。なお、アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトにとっては母国レースとなる。

2020年シーズンも地上波やBSでのテレビ中継は行われず、視聴に際しては有料放送か有料ネット配信サービスを利用する必要があるが、いずれも無料期間を設けているため上手く利用したい。

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コース及びレース概要

© Getty Images / Red Bull Content Pool

戦いの舞台となるのは、五輪会場の跡地に建設された全長5,872mのソチ・オートドローム。半公道サーキットであるが故に、四方がコンクリートウォールで囲まれ、似通った90度コーナーが連続する。

週末の初めにはグリップが恐ろしく低いが、路面コンディションはセッションを通して急激に改善していく。バクー市街地コースとの類似が多い。

ソチ・オートドロームはメルセデス不敗神話が続くサーキットで、2014年の初開催以降、メルセデス以外のドライバーが表彰台の頂点に上った事はない。ルイス・ハミルトンが4勝、ニコ・ロズベルグとバルテリ・ボッタスがぞれぞれ1勝を挙げている。

コース解説：ソチ・オートドローム

週末の現地天気

執筆時点での天気予報では、今週末のソチは概ね安定した気候に恵まれ、昼夜問わず3日間とも晴天に恵まれる見通し。予想される最高気温は27℃程度、最低気温は21℃程度と、コンディション的には前戦ムジェロと近いものとなりそうだ。

開催スケジュールと放送日程

ロシア・グランプリは3回のフリー走行と予選、そして決勝の全5セッションで構成される。FP1は日本時間9月25日(金)17時に開始され、決勝は27日(日)20時10分にフォーメーションラップを迎える。フジテレビ及びDAZNともに、フリー走行、予選、決勝の全セッションがノーカット生中継される。

フジテレビNextでは川井一仁、森脇基恭、米家峰起の各氏が解説を務める。実況は野崎昌一アナウンサー。放送開始時刻は、フリー走行と予選がセッション開始10分前、決勝は40分前となる。

スポーツチャンネルDAZNでは、小倉茂徳、田中健一、熱田護、サッシャの各氏が実況・解説を行う。国際映像以外にもライブタイミングやオンボードカメラ映像を一つの画面で楽しめる「F1ゾーン」が決勝で配信されるほか、サポートレースのFIA-F2選手権（プラクティス・予選は英語実況）も配信される。下記はすべて日本時間。

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タイヤ選択

特性が市街地寄りという事で、公式タイヤサプライヤーのピレリは市街地専用タイヤ（C5）を含む最も柔らかいレンジのC3～C5コンパウンドを投入する。この組み合わせが持ち込まれるのは今季初となる。

今シーズンのコンパウンドは昨年型と全くの同一仕様ながらも、昨シーズンまでとは異なりアロケーションは全ドライバー共通の固定制で、第10戦に関してはソフト8セット、ミディアム3セット、ハード2セットに固定される。参考：2020年F1後半7戦のコンパウンド

• ハード： C3
• ミディアム： C4
• ソフト： C5

F1ロシアGP特集