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2017年のF1ロシアGP予選を制したのは、フェラーリのセバスチャン・ベッテル。2番手には1000分59秒差でチームメイトのキミ・ライコネンが続いた。
フェラーリにとっては2015年のシンガポール以来のポールポジション、フロントローを独占したのは2008年のフランスGP以来となる9年ぶり。ベッテルは「月にも昇る心地だよ!!チームの皆に心からお礼を言いたい!」とその喜びを露わにした。メルセデスのバルテリ・ボッタスは3番手を獲得し、4番手ハミルトンに先行した。
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは15番手、ストフェル・バンドーンはQ1敗退の17番手という結果に終わった。
“完璧なラップ”を決めたアロンソ:予選Q1ハイライト
気温21℃、路面40℃のコンディションの中、ウルトラソフトを履いたマシンが続々コースイン。フェラーリの2台だけがスーパーソフトタイヤでタイム計測を開始。1回目のアタックを終え、マクラーレン・ホンダの2台はノックアウトゾーンの15番手と16番手に。SSタイヤのフェラーリはメルセデスの2台に続く3番手と4番手タイムを記録、このタイムであればQ3進出をかけたQ2をSSタイヤで乗り切る事もできる。
©F1
新品のウルトラソフトに履き替えたアロンソは、2回目のアタックで1分36秒353をマークし14番手に滑り込んだ。アロンソは「マシンの感触が良かった。バランスは良かったし、グリップは多かったし、このラップは完璧に近かった」とチームラジオで叫んだ。
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アロンソがゴールラインを通過した直後、ルノーのジョリオン・パーマーとザウバーのパスカル・ウェーレインがコースオフ、パーマーは壁に接触した。これによりコース上には黄旗が振られ、予選Q1はそこで終了となった。バンドーン、ウェーレイン、エリクソン、グロージャンが涙を飲んだ。
本領発揮のメルセデス:予選Q2ハイライト
最初にタイムアタックを始めたのはウィリアムズ勢。マッサとストロールがワンツーを記録する形で予選Q2の幕が開いた。
一騎打ちが予想されていたフェラーリとメルセデスは、共にウルトラソフトで1回目のアタックに。予選モード全開のボッタスが、FP3での自身のタイムを1秒以上も上回る1分33秒264をマークしトップに躍り出る。3番手ベッテルとの差は0.774秒。別世界に等しいタイム差に世界中のため息が聞こえる。ワンツーを記録したメルセデスは2回目のアタックを行わずにガレージ内で戦況を見守る。
Q3進出をかけた最後のアタック、ライコネンが0.399秒落ちの2番手に食い込みメルセデスの間に割って入った。フォース・インディアの2台が9・10番手に滑り込み、母国レースのクビアトは13番手に終わった。5番手タイムをマークしたフェリペ・マッサに対して、ストロールは12番手でQ2敗退となった。アロンソは15番手となり「信じられない!信じられない」との無線を残して予選を終えた。何が信じられなかったのは不明である。
白熱のトップ3バトル:予選Q3ハイライト
メルセデスが4年連続のPPを決めるのか?はたまたフェラーリがメルセデス一強時代の終焉を世界に印象づけるのか?注目の予選Q3はフェラーリ勢が先に仕掛けた。
まずはライコネンが1分33秒253のトップタイムを記録、0.173秒差でベッテルが2番手に続いた。メルセデスもこれに負けじとボッタスが両者の間に割って入る。終始最終セクターで遅れていたハミルトンはこれを攻略できず4番手に。1回目のアタックを終え、ライコネン、ボッタス、ベッテル、ハミルトンの順に並んだ。
フィンランド人のワンツーが実現すれば史上初となる予選Q3最後のアタック、4人の中で最初にタイム計測に出たのはライコネン。メルセデスが得意とするセクタ-1を最速で塗り替え上々の立ち上がりを見せるも、アウトラップでタイヤを温めきれず惜しくもタイム更新ならず。続くセバスチャン・ベッテルは最速タイムを更新し、0.059秒差でトップに躍り出る。
ボッタスとハミルトンもセクター1で最速を更新しながらアタックを続けるも、フェラーリには及ばすそのままの順位で予選を終えた。ボッタスはチームメイトのハミルトンに対して0.478秒もの差をつけ実力の程をアピール。予選成績でハミルトンに並んだ。終わってみれば、トップの3台がコンマ1秒以内にひしめく大激戦となった。
2017年F1第4戦ロシアGP予選リザルト
Pos | No | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:34.493 | 1:34.038 | 1:33.194 | 20 |
2 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:34.953 | 1:33.663 | 1:33.253 | 18 |
3 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:34.041 | 1:33.264 | 1:33.289 | 18 |
4 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:34.409 | 1:33.760 | 1:33.767 | 19 |
5 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:35.560 | 1:35.483 | 1:34.905 | 20 |
6 | 19 | マッサ | ウィリアムズ | 1:35.828 | 1:35.049 | 1:35.110 | 20 |
7 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:35.301 | 1:35.221 | 1:35.161 | 18 |
8 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:35.507 | 1:35.328 | 1:35.285 | 21 |
9 | 11 | ペレス | フォースインディア | 1:36.185 | 1:35.513 | 1:35.337 | 18 |
10 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:35.372 | 1:35.729 | 1:35.430 | 20 |
11 | 55 | サインツ | トロロッソ | 1:35.827 | 1:35.948 | 18 | |
12 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:36.279 | 1:35.964 | 18 | |
13 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:35.984 | 1:35.968 | 18 | |
14 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:36.408 | 1:36.017 | 16 | |
15 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:36.353 | 1:36.660 | 14 | |
16 | 30 | パーマー | ルノー | 1:36.462 | 9 | ||
17 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 1:37.070 | 9 | ||
18 | 94 | ウェーレイン | ザウバー | 1:37.332 | 9 | ||
19 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:37.507 | 9 | ||
20 | 8 | グロージャン | ハース | 1:37.620 | 9 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 27℃ |
路面温度 | 40℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1ロシアGP |
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セッション種別 | 予選 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ソチ・オートドローム |
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設立 | 2014年 |
全長 | 5872m |
コーナー数 | 16 |
周回方向 | 時計回り |