フェルスタッペン、僅か13周…メルセデスが無敗のソチで1-2発進!角田裕毅「ナーバス」F1ロシアGP《FP1》結果とダイジェスト
シーズン15戦目となる2021年F1世界選手権ロシアGPが、9月24日にソチ・オートドロームで開幕を迎え、日本時間17時30分から金曜1回目のフリー走行が行われた。
グランプリ一発目のセッションを制したのはバルテリ・ボッタス。過去2勝を誇る得意のソチで1分34秒427のトップタイムを記録した。2番手には0.211秒遅れでチームメイトのルイス・ハミルトンが続き、メルセデスが1-2発進を切った。
ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はタイトル争いのライバル、ハミルトンに1000分の16秒差の3番手につけた。19台が20周以上を走り込んだ一方、ガレージ内に留まる時間が多く、走行僅か13周でセッションを終えた。
グリッド降格ペナルティが科せられる4基目の投入が議論されているものの、まだ決定事項ではないため、走行距離を抑えてエンジンの寿命を引き伸ばそうとしている可能性もあり得たが、ホンダはFP2を前に全パワーユニットを交換した。僚友セルジオ・ペレスは9番手でヘルメットを脱いだ。
金曜午前の現地ソチは青空に恵まれ、セッションは気温19℃、路面温度30℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは最も柔らかいレンジのC3からC5までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。
チームはソフトとハードを中心にプログラムをこなした。2日目が雨となる可能性が高い事から、ショートランよりもロングランに集中するチームが多く見られた。
例えば昨年大会ではFP1から予選Q3にかけて3.7秒近くタイムが向上しているように、半公道コースのソチ・オートドロームは普段あまり使用されていないためトラック・エボリューションが大きく、特にセッション序盤はコース上のマシンの数も限定的だった。
ランド・ノリス(マクラーレン)を除き、60分間のプラクティスでは特に目立ったアクションはなかった。
前戦イタリアGPでキャリアベストの2位表彰台に上がったノリスは、ターン10でリアをやや失いコース外に出たものの、何とか修正してバリアとの接触を回避してみせた。だが、チェッカー後にピットレーン入口でリアをロックさせ、ハーフスピンを喫してフロントウイングを壁にぶつけた。ノリスは8番手、僚友ダニエル・リカルドは14番手でFP1を終えた。
なお残り20分というタイミングでは、コース上のデブリ回収のためにバーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入される場面があった。
⚠️ VIRTUAL SAFETY CAR ⚠️
A quick-footed marshal nips out on track to remove some debris from the track 🚀👍#RussianGP #F1 pic.twitter.com/terwFXUl1g
— Formula 1 (@F1) September 24, 2021
中団チーム最速はシャルル・ルクレール。新型ハイブリッドシステムを搭載した16号車SF21を駆るモナコ人ドライバーは、3番手フェルスタッペンに0.463秒差の4番手につけ、アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルを5番手に抑えた。
モンツァで不遇のDNFに終わったピエール・ガスリーは6番手と、変わらず好調な走りを見せた。アルファタウリ・ホンダのチームメイト、角田裕毅は「クルマがかなりナーバスだ」と不満を訴えながら16番手でピットへと戻っていった。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査で陽性反応が出たために過去2戦を欠場していたキミ・ライコネン(アルファロメオ)は復帰最初のセッションで、13番手を刻んだチームメイトのアントニオ・ジョビナッツィからコンマ15秒遅れの15番手につけた。
2021年F1第15戦ロシアグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間9月24日(金)21時から1時間の日程で開催される。
2021年F1第15戦ロシアGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:34.427 | 25 | |
2 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:34.638 | +0.211 | 23 |
3 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:34.654 | +0.227 | 13 |
4 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:35.117 | +0.690 | 22 |
5 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:35.781 | +1.354 | 23 |
6 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:35.794 | +1.367 | 24 |
7 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:35.811 | +1.384 | 25 |
8 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:35.959 | +1.532 | 24 |
9 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:36.188 | +1.761 | 22 |
10 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:36.225 | +1.798 | 21 |
11 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:36.236 | +1.809 | 25 |
12 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:36.522 | +2.095 | 21 |
13 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:36.795 | +2.368 | 23 |
14 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:36.877 | +2.450 | 23 |
15 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:36.952 | +2.525 | 20 |
16 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:37.794 | +3.367 | 26 |
17 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:38.013 | +3.586 | 23 |
18 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:38.155 | +3.728 | 21 |
19 | 9 | マゼピン | ハース | 1:38.586 | +4.159 | 22 |
20 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:38.977 | +4.550 | 23 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 19℃ |
路面温度 | 30℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1ロシアGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ソチ・オートドローム |
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設立 | 2014年 |
全長 | 5872m |
コーナー数 | 16 |
周回方向 | 時計回り |