21歳の誕生日を祝うレッドブル・レーシングの面々とマックス・フェルスタッペン
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予想外に競争力を示したRB14、僅か8周で14台をごぼう抜きにしたフェルスタッペン / Red Bull

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事前の分析で苦戦が予想された事から、この先に続くグランプリを見据えてパワーユニット一式を交換しグリッド降格を消化したレッドブル・レーシングであったが、RB14は彼らの予想以上にソチ・オートドロームで競争力を発揮。18番グリッドのダニエル・リカルドは6位、19番グリッドのマックス・フェルスタッペンは5位入賞果たした。

フェルスタッペンはオープニングラップで6台をごぼう抜きにして、4周目にはポイント圏内の9番手にまで浮上。その後も怒涛の追い抜きは留まる事なく、ピットストップした上位陣が後方に下がると同時に20周目にラップリーダーに躍り出てみせた。

その豪快なドライビングについてクリスチャン・ホーナー代表は「追い抜いていく姿は壮観だった」と評価。フェルスタッペンは21歳の誕生日を”ドライバー・オブ・ザ・デイ”の獲得で締め括った。

レッドブル:F1ロシアGP決勝を終えて

マックス・フェルスタッペン決勝: 5位, グリッド: 19番手

後方からスタートして5位フィニッシュなんて、今日はすっごい良い結果だね。スタートもオープニングラップも良かったし、想像以上に簡単にオーバーテイクして順位を上げる事ができたし、タイヤマネジメントもバッチリだった。

スタートの時に前のピエール(ガスリー)がストールしたもんだから、避けるのが大変だった部分はあったけどね。その後は、接触しないように気をつけながらターン2に飛び込んだ。8周目には5番手にまでポジションを上げる事が出来たんだけど、その時点でフェラーリとメルセデスのピットウインドウの中にいたんだ。

予想外だったんだけど、彼らのピットストップ後に僕は先頭を走り、彼らを抑える事ができたんだ。タイヤはもう古くなってたのにね。僕らのペースが本当に良かったって事の証だよ。ピットを終えた後は最後までクルマを走らせて完走するだけだった。

タイヤ戦略も上手くハマってくれた。できるだけ長く走る必要があったからソフトスタート以外の選択肢はなかったよ。今日は予想を裏切るほど良い結果になったけど、残りのレースでも同じように期待以上のリザルトが得られると良いね。楽しいレースだったし、良い誕生日プレゼントになったよ。

ダニエル・リカルド決勝: 6位, グリッド: 18番手

1周目にちょっとした混乱があったんだ。ターン8で2台のマシンをオーバーテイクした時に、マーブルに乗ってコースオフしちゃって、ポジションを落としてしまった。その後は多分マクラーレンだったと思うんだけど、彼らのスリップを使ってちょうどトゥから出たところでデブリに当たってしまい、フロントウイングを壊しちゃったんだ。それからはダメージを負った状態で走らなきゃならず、孤独なレースが続いた。ちょっとばかり見直して改善しなきゃね。

グリッド後方からのスタートだった事を考えれば、5位と6位という結果はチームとして多分ベストだと思うけど、できれば7位寄りじゃなくて5位に近い位置でフィニッシュしたかったな。今週末は予想以上にペースが良かったけど、ペナルティを消化するという判断は正しかったと思う。鈴鹿とオースティンとメキシコでのレースに期待が持てるからね。

ここ最近は表彰台に上がってないから、シャンパンの味を忘れちゃいそうだよ。シーズンが終わるまでにもう一度あの味を楽しみたいから、次の鈴鹿ではポディウムに上がるために出来る限りの事をやってみるよ。


53周で争われた決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがチームオーダーの助けを駆りて通算70勝目を上げ優勝。2位はハミルトンに順位を譲ったバルテリ・ボッタス。3位表彰台にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルという結果となった。

待望の2018第17戦F1日本GPは三重県鈴鹿サーキットにて、10月5日金曜午前10時からのフリー走行1で幕を開ける。

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