2018年F1ロシアGP決勝レースを戦うマクラーレンのフェルナンド・アロンソ
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マクラーレン、今季7度目の無得点レース「純粋なパフォーマンスが不足」とアロンソ

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マクラーレンF1チームは、ソチ・オートドロームで行われた第16戦F1ロシアGP決勝レースをノーポイントという結果で終える事となった。2台ともが入賞圏外となったのは今季7度目。レースを振り返ったフェルナンド・アロンソは、純粋なパフォーマンスが不足していると指摘。波乱のないレース展開もあって、期待していたようなリザルトを得られなかった事に肩を落とした。

アロンソはパワーユニット交換によるグリッド降格を強いられたものの、レッドブルとトロロッソ・ホンダがさらなる降格処分で最後尾に下がった事で16番グリッドからスタート。5周目にピットストップを行い、4秒という長い時間をかけてウルトラソフトからソフトへと交換。最終的にポジションを2つ上げて14位でチェッカーフラッグを受けた。

ストフェル・バンドーンは15番グリッドからスタートし、11周目にソフトタイヤへとチェンジ。その後はひたすら17番手を走行していたが、ラスト2周のところでタイヤが悲鳴を上げたカルロス・サインツをオーバーテイク。16位フィニッシュという結果に終わった。マシンを降りたバンドーンは、ピットストップのタイミングが早すぎたとの見解を示した。

マクラーレン:F1ロシアGP決勝を終えて

フェルナンド・アロンソ決勝: 14位, グリッド: 16番手

今日は僕らマクラーレンにとっては、長く厳しいレースになってしまった。僕らはソフトタイヤを2セット残していた唯一のチームだったんだけど、前の何台かをアンダーカットするために、かなり早い段階でヒットストップに動いたんだ。ある程度は上手くいったんだけど、黄色のソフトはレースを通して全く問題が出ず、最後まで行けちゃうような状況だったから、僕らの戦略は望んでいたようには上手くいかなかった。

今日は純粋なパフォーマンスも不足していたし、レース展開も助けにはならなかった。残念なことに、今日はリタイアするマシンもセーフティカーもなかったから、14位というポジションはまずまずといったところだろうね。今日は入賞できなかったけど、次の日本GPでは幾らかポイントを獲得できることを祈ってるよ。

ストフェル・バンドーン決勝: 16位, グリッド: 15番手

多かれ少なかれ、今日はレーススタート前に予想してた通りの結果になったと思う。ほとんどインシデントもなかったし、オーバーテイクする事もできなかった。スタート直後にウィリアムズのドライバー達とバトルをしてた時はちょっと楽しかったけどね。

その後はレース最後までカルロス(サインツ)と順位を争っていた。何とかして追い抜こうとしたんだけど残念ながら出来なかった。それを除けば、ほとんど単独走行の孤独なレースだったよ。今更言っても仕方ないけど、もう少しピットストップを遅くした方が良かったように思う。あれで、トラック上で10秒を失ってしまったからね。


53周で争われた決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがチームオーダーの助けを駆りて通算70勝目を上げ優勝。2位はハミルトンに順位を譲ったバルテリ・ボッタス。3位表彰台にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルという結果となった。

待望の2018第17戦F1日本GPは三重県鈴鹿サーキットにて、10月5日金曜午前10時からのフリー走行1で幕を開ける。

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