F1ロシアGP開始に向けてエンジニアと打ち合わせをするレーシングポイント・フォースインディアのセルジオ・ペレス
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ペレス、チームオーダー要求しオコンと順位入れ替えるも追い抜けず「DRSの距離が短い」と釈明

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昨年は一度もコース上でのオーバーテイクが見られなかったF1ロシアGPだが、今年はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが怒涛のオーバーテイクショーを繰り広げるなど、幾らかコース上でのバトルが増加した。

レース中盤の25周目、前走の9番手マグヌッセンを追い抜きあぐねていた10番手オコンに対し、ペレスは自分ならばオーバーテイク出来ると仄めかし、自身を前に出すよう無線でオーダー。チームは要望に従って順位を入れ替えたものの結局抜き去ることは出来ず、36周目に順位を元に戻した。

レースを終えたペレスは、ポジションを入れ替えたのはチームとして正しい判断だとしながらも、マグヌッセンを交わせなかったのはDRS区間の長さが足らなかったのが一因だと釈明した。

「チームとして可能な限りの事をやったと思う。ずっと攻め続けたけど、もう少しポイントが稼げそうだったから、その点は残念だ。エステバンより僕の方がマグヌッセンにプレッシャーをかけられると思って順位を入れ替えたんだけど、オーバーテイク出来なかった」

「結局のところ、後ろにつくだけで精一杯だったんだ。追い抜くのはすごく難しかった。DRSが後数百メートル長かったら行けたかもしれないけど。ベストを尽くしチームとして上手くやったと思うけど、今日は9位と10位が限界だった」

ペレスはDRSゾーンがもう少し長ければ、より上の結果もあり得たと主張するが、エステバン・オコンはそうは考えていない。

「チームからポジションチェンジを指示されたのはちょっと残念だよ。ここでのオーバーテイクは本当に難しくて、例えDRSゾーンが長かったとしてもそれは変わらなかったと思う」

「思い返せば、スタートの時点でケビンと争っていた時にシャルル(ルクレール)に抜かれてるし、今日は僕らの日じゃなかったんだと思う。今日の流れを考えれば、2台揃ってポイント獲得できてよかったと思うよ」

なお、同じレース中にオーダーを発動したもう一つのチーム、メルセデス陣営は、フォース・インディアとは異なり最後までポジションを戻さないままにフィニッシュ。表彰台の一番上を占拠したものの、チーム内には後味悪い雰囲気のみが残る事となった

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