父に続け、ロイ・ニッサニーがウィリアムズF1の公式テストドライバーに就任
ウィリアムズ・レーシングは1月15日、イスラエル出身のロイ・ニッサニー(Roy Nissany)をテストドライバーとして起用する事を発表した。ロイ・ニッサニーは昨年末のアブダビテストにウィリアムズから参加。2014年のバレンシア以来、5年ぶりにF1マシンを走らせた。
この契約に伴いロイ・ニッサニーは、ファクトリーでシミュレーター作業に取り組みつつ、2020年シーズンのF1で計3回のFP1セッションに参加すると共に、ルーキー枠として公式テストを1日担当する。また、ロイ・ニッサニーがドライブするグランプリ週末のF1マシン「FW43」には「Israel Start-Up」のロゴが掲載される。
今回の発表について、ロイ・ニッサニーは「ROKiT Williams Racingの公式テスト・ドライバーになれて嬉しい。イスラエルのモータースポーツ界にとっても記念的な出来事だ。昨年12月のテストに参加した際、僕はすぐにクルマとチームに溶け込む事ができた。ウィリアムズと共に過ごすことで得られる経験は非常に貴重だし、サーキットの内外を問わず、新しい職務を楽しみにしている」と語った。
24歳のイスラエル人レーサーは、FIAヨーロッパF3選手権やフォーミュラ・ルノー3.5シリーズなどを経て、2018年にカンポス・レーシングからFIA-F2選手権に参戦。今季もF2に参戦する事から、プラクティスセッションでのドライブは、日程がバッティングしないグランプリで行われるものとみられる。
チーム副代表のクレア・ウィリアムズは「ロイは昨年のポストシーズンのアブダビテストで実力を発揮してくれました。僅かな時間でしたが、彼の能力に非常に感銘を受けました。彼は勤勉なドライバーですし、今年一緒に仕事ができることを楽しみにしています」と語った。
かつてミナルディでF1テストドライバーを務めた事もあるチャノック・ニッサニーの息子は、父と同じようにチームのサポートドライバーとして、F1との関係をスタートさせる事になる。