ダニエル・リカルド(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年8月25日(金) F1オランダGP(ザントフォールト・サーキット)
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ダニエル・リカルド、5戦連続欠場か…F1カタールGPでの復帰微妙

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決して回復が遅れているというわけではないようだが、10月6~8日にロサイル・インターナショナル・サーキットで行われるF1第18戦カタールGPでのダニエル・リカルド(アルファタウリ)の復帰は微妙な状況だ。

リカルドはニック・デ・フリースの後任として7月のハンガリーGPで古巣復帰を果たすも、その2戦後のオランダGP初日フリー走行でクラッシュに見舞われ骨折し、療養のために現在、4戦連続でレースを離れている。

当初はカタールGPでの復帰が濃厚と見られていたが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は英「Sky Sports」とのインタビューの中で「現時点ではおそらく、可能性は低いと言えるだろう」と述べ、慎重な姿勢を示した。

「順調に回復しているものの、来年のシートは決まっており、カタールに向けて慌ててカムバックする必要があるとは思えない」

「とんでもなくバンピーなオースティンまでにはあと数週間ある。オースティンに向けた準備に時間を使った方が懸命かもしれない」

とは言えリカルド本人は今もカタールでの復帰に照準を合わせているとの事で、週末に先立ちシミュレーターに乗せ、その結果を見た上で最終的な決断を下す予定だとホーナーは付け加えた。

カタールでの復帰に向けた障害の一つはスプリントだ。仮にリカルドがFP1に参加し、残りの週末を通してステアリングを握れる状態にない事がセッションの途中で判明した場合、代役が見込まれるリアム・ローソンはいきなり予選を戦わなければならなくなる。

リカルドの不在の中、ローソンはF1シンガポールGPで9位フィニッシュを飾るなど印象的なパフォーマンスを発揮。2024年のレースシートこそ逃したものの、パドックでの評価を大きく上げている。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でのアメリカGPはカタールGPの2週間後、10月20~22日に予定されている。

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