ルノーのエステバン・オコンとダニエル・リカルド

ルノー、F1開幕の地レッドブル・リンクで2日間のテストを実施

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ルノーF1チームは、2020年シーズンのF1開幕オーストリアGPの2週間前に、レッドブル・リンクに2018年型F1マシン「R.S.18」を持ち込みテストを行う事を明らかにした。100kmの走行距離制限やプロモーション用タイヤ装着といった義務が生じるフィルミングデイとは異なり、旧型車両を使ったテストは自由度が高い。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響で、当初のカレンダー序盤10戦が中止あるいは延期されたため、7月のオーストリアGPはチームが最後にマシンを走らせたバルセロナでのプレシーズンテストから4ヶ月後に開催される。

長いブランクによるドライバーの”錆落とし”のために、また、新型肺炎対策の新たなプロトコルに沿った手順を実地で確認するために、メルセデスAMGは今週の火曜と水曜にシルバーストン・サーキットに旧型マシンを持ち込み、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスにステアリングを握らせた。

スクーデリア・フェラーリやレーシング・ポイントも同様に、レッドブル・リンクでのイベントを前にプライベートテストを行う見通しだが、これにルノーが加わる。

ルノーのレースチームの拠点はイギリスだがエンジン部門はフランスにあり、各国の渡航制限ならびに物流上の理由から、オーストリアでテストを実施する運びとなったようだ。6月16日(火)にまずはダニエル・リカルドがR.S.18のステアリングを握り、翌17日にエステバン・オコンがこれを引き継ぐ。

ホンダF1パワーユニット勢は、レッドブルがテストなしに開幕に臨む見通しである一方、スクーデリア・アルファタウリはイモラ・サーキットでのテストを計画しているものと見られる。

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