カタロニア・サーキットでシェイクダウンを行うフェラーリSF90
copyright Ferrari S.p.A.

メルセデスとフェラーリ、F1開幕に備えて旧型マシンでプライベートテストを実施

  • Published:

4ヶ月という途方もなく長いブランクを経て行われるレッドブル・リンクでの開幕戦に備えて、メルセデスAMGとスクーデリア・フェラーリはドライバーに勘と感覚を取り戻させるべく、旧型F1マシンを使ったプライベートテストを行う。

7連覇の偉業がかかるシルバーアローは、2018年型F1マシン「F1 W09 EQ Power+」を英国シルバーストン・サーキット持ち込んでの2日間のテストを計画している。来週火曜日にバルテリ・ボッタスがテストを行い、水曜日にはルイス・ハミルトンがテストを引き継ぐ予定だ。

その一方で日時と場所は未定ながらも、マラネッロもまた旧型のF1マシンを用意して、シャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルのウォーミングアップをサポートする計画を立てている。

2月末のバルセロナでのプレシーズンテスト以来、いずれのチームもF1マシンを走らせる機会を持てておらず、ドライバー達はキャリア最大とも言うべき空白期間を過ごしている。

開幕を担う予定のオーストリアGPでは感染拡大を防ぐための厳格なプロトコルが用意されており、従来と同じように週末を過ごすことは出来ない。チームはこれを念頭に置いて、ドライバーの腕の鈍りの解消とオペレーションの予行練習を兼ねてプライベートテストを行いたいと考えている。

ルール上、2020年仕様のマシン及びタイヤでのテストは禁じられているが、2019年以前の3シーズンのレギュレーションに合わせて設計された旧型マシンであれば、ピレリのアカデミータイヤを履かせる事で走行が認められている。

ライバル達に先んじて、既にマクラーレンのランド・ノリスがカーリンの支援を受けてF3マシンでのプライベートテストを実施している。

F1オーストリアGP特集