カーリンのF3マシンをドライブするランド・ノリス、2017年マカオGPにてcopyright the Sports Bureau of Macao SAR Government

F1開幕…ランド・ノリス、ライバルに先駆けF3マシンでのテストを決行

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土壇場でのキャンセルから4ヶ月間。遂にF1世界選手権が始動する。あまりのブランクの長さに誰もがレース感覚を失う中、マクラーレンのランド・ノリスはライバルたちに先駆け、7月の開幕オーストリアGPに向けて今週、F3マシンでのプライベートテストに臨み準備を整える。

ロックダウン中に趣味のバーチャルレースに汗を流すノリスだが、他の多くのドライバー達と同じようにバルセロナでの2月の公式テスト以来、現実のコースでステアリングを握る機会はなく、幾らトレーニングを欠かしていないとは言え、その腕と感覚が鈍っている事は疑いない。

レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表やダニエル・リカルド(ルノー)が「全員の腕が錆びついているはず。混乱は必至」と警告するように、長い中断を経て行われる初戦が混沌としたレースになる可能性は否めない。恐らくはドライバー達にとって、キャリアの中でこれほど長い空白期間を経験するのは今回が初めてだろう。

アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーはドバイのカート場を訪れ、メルセデスのバルテリ・ボッタスはラリーカーでオフロードを駆け抜け、ハースF1のケビン・マグヌッセンはデンマークでカートを走らせているものの、シングルシーターのコックピットに座ったドライバーはまだいないものと見られる。

2017年のヨーロッパF3チャンピオンであるノリスはThe Raceとのインタビューの中で、失われたレース感覚を取り戻して可能な限り万全の準備を整える事が重要だと述べ、レッドブル・リンク入りする前にシミュレーターやカートだけでなく、F3マシンをテストする事を明らかにした。

ファンの殺到を防ぐためにノリスのプライベートテストの日時や場所は明らかにされていないが、F3マシンが走れるイギリス国内のいずれかのサーキットである事は間違いないだろう。

ノリスは「途方も無いGフォースとストレートスピードを発揮するクルマに乗り込むのは、精神的な緊張感という点においても人間にとって余りにも異常な事」と語り、世界最速のレーシングカーをドライブする事が如何に難しいかを説明している。