レーシングポイント「RP20」に乗り込むランス・ストロール、2020年F1バルセロナテストにて
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レーシングポイント、F1開幕に向け今季型「RP20」のテストを実施

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その類似性から「ピンク・メルセデス」等と呼ばれ、バルセロナでの冬のテストで多くの話題を集めたレーシングポイントの2020年型F1マシン「RP20」が、7月のオーストリアGPでのシーズン開幕に先立って、6月17日(水)に本拠地近くの英国シルバーストン・サーキットを走行する。

F1からの情報によると、この日ステアリングを握るのはオーナーの息子ランス・ストロールとの事。F1イギリスGPで使われるグランプリサーキットではなく、2.639kmと短いナショナルサーキットのレイアウトを使って”錆落とし”をする予定だという。

ファクトリーも稼働し、レッドブル・リンクでのイベント開催が決定した今、メルセデスとスクーデリア・フェラーリがプライベートテストを実施あるいは実施を予定しているが、使われるのはいずれも2018年型の旧スペックマシンであり、今季型F1マシンを走らせるのはレーシングポイントが初となる。

来季よりアストンマーチンを名乗るチームは、規約で許可された”プロモーションイベント枠”を使ってテストを行う事になる。F1スポーティング・レギュレーションでは、現行F1マシンを使った1日100km以下の走行をシーズン2回まで許可している。ただしマーケティングあるいはプロモーションを目的とした走行に限られ、タイヤはデモ用のピレリタイヤに限定される。

今週火曜と水曜にメルセデスが行ったように、レーシングポイントもまた、今回のテストで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の新しいプロトコルに沿った手順を確認・予行練習すると共に、長いブランクを経てレースに臨むランス・ストロールにトレーニングのための機会を提供する事になる。

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