レッドブルのヘルムート・マルコ
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レッドブル「ホンダエンジンは非常に軽量、技術的にも興味深い」高まる来季以降のPU供給

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レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコによれば、ホンダ製エンジン「RA618H」はルノーのそれと比べて非常に軽量かつ技術的に興味深いものだという。

ホンダのパワーユニットには、同社が手がける小型ビジネスジェット機のエンジン開発ノウハウが投入されているとの噂があり、馬力の面でこそ10馬力あるいは15馬力といったギャップが噂されているものの、ルノー製エンジンよりもハイテクとさえ言われている。

「ホンダのパッケージは非常に軽く技術的にも興味深い」マルコは英Autosportに対してコメントを寄せた。「加えて、現在は信頼性も発揮している。ホンダからは継続的な性能の向上について聞いている。シーズン末までにルノーと同等レベルのパフォーマンスを手に入れる事になるだろう」

マルコはホンダのエンジン性能だけでなく、トロ・ロッソとの協力関係やホンダのマネジメント体制の変更、すなわち、レース経験豊富な田辺豊治のテクニカル・ディレクターへの抜擢や外部スタッフの起用など、あらゆる面において一定の満足感を示している。

トロロッソの姉妹チームであるレッドブルは、今季もTAGホイヤー名義のルノー製PUを使用するが契約は今季限りとなっており、トロロッソとホンダのパートナーシップの結果如何では、来季レッドブル・ホンダの誕生が濃厚な情勢とみられている。

チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、来季のエンジンについてパフォーマンスの高いパワーユニットを望んでおり、ホンダがルノーの性能を上回りさえすれば、シナリオは予定通りになる公算が高い。ホンダはシーズン中に最低2度の大型アップデートを持ち込む事を計画しており、年間を通して段階的に性能向上を図っていくとしている。

F1スポーティング・レギュレーションが定めるところによれば、PUサプライヤーは前年の5月15日までに来季の供給先を書面にしてFIAに通知する事されており、ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールはレッドブルに対し、5月までに決定するよう求めている。

一方のレッドブルは、規約が意味するのは”決定事項”ではなく”意向”を示すようにと定めているだけだとして、サマーブレイク明けを最終期限と主張している。昨年、全てのチームのエンジンサプライヤーが決したのが9月であった事を踏まえると、レッドブル・ホンダが誕生するとすれば、その知らせは夏休み明けの秋口に発表される事になるだろう。