インタビューに応えるレッドブルのヘルムート・マルコcopyright Andreas Kolarik/Red Bull Content Pool

レッドブルF1、ホンダを擁護「彼らはアロンソとマクラーレンに足を引っ張られていた」

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レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるDr.ヘルムート・マルコは、ホンダはフェルナンド・アロンソとマクラーレンに足を引っ張られ妥協を強いられていたとの認識を示し、今季のホンダはルノーに匹敵するパフォーマンスを示すだろうとの見通しを明らかにした。

マルコは独Auto Motor und Sportに対して次のように述べた。「マクラーレンの車体側の仕様のためにホンダは妥協を強いられていた。自由な開発を行うことはできず、かなり制限されていたし、アロンソはエンジンに全ての責任があるかの如くあらゆる事を吹聴していた」

ホンダとの3年目のシーズンとなった2017年、マクラーレンは成績不振に苛立ち、ホンダバッシングを繰り返した。CEOのザク・ブラウン、チーム代表のエリック・ブーリエ、2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、耳を疑うような言葉で度々エンジンパートナーを扱き下ろした。その背景には、違約金なしでの提携解消、社内での保身、株主と将来のスポンサー候補への申し開きといった思惑があったものと考えられている。

F1は欧州のモータースポーツであり、報道の中心も自ずとヨーロッパが主体となる。マクラーレンはイギリスに本拠地を置く英国チームであり、CEOに担がれたブラウンはF1専門メディアとして有名な英Auto Sportを傘下に持つMotorsportの非常勤取締役、非難の矛先はホンダに集中し同社の名声に少なからず傷を与えた。

ホンダの山本雅史モータースポーツ本部長は、佐藤琢磨と共に成し遂げたインディ500制覇やmotoGPタイトル獲得といったHonda Racingの成功にも関わらず、F1におけるホンダへの批判が同社のブランドイメージと信用に悪影響を与えている可能性があるとの懸念を示していた

ホンダは、今季よりレッドブルの弟チームであるトロ・ロッソとタッグを組む。マルコはホンダのF1パワーユニット製造開発拠点であるHRDさくらに足を運ぶ等、ホンダのパフォーマンスと今季の見通し・将来性を継続的に評価している。2019年の本家レッドブルとの提携の期待高まる中、マルコは2018年シーズンのホンダPUは、ライバルであるルノーに並ぶ速さをみせると予想する。

「ホンダは懸命に作業に取り組んでおり、進化を続けている。恐らく、今年のホンダエンジンはルノーと同じレベルに達するだろう」

ただし、最強PUの呼声高いメルセデスに対してはまた大きなギャップがあり、特に一発のスピードを刻むための”予選モード”に関してはホンダを含め、フェラーリでさえ及ばないだろうとマルコは続けた。メルセデスエンジンの総合的なパッケージは、ドライバビリティ、速さ、燃費、エネルギー回生の全ての点において他を圧倒している。