F1にエンジン供給するホンダcopyright HONDA

ホンダのF1エンジン「RA618H」はルノーよりも”ハイテク”、とトロ・ロッソ技術者

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ルノー・スポール製エンジンと比較して、ホンダのF1エンジンには、より先端的な技術が用いられているようだ。昨日トロ・ロッソは、ベールに包まれた2018年型ホンダエンジン「RA618H」のサウンドを公開、グリッドの新しいパートナーシップが順調に進んでいる事を仄めかした。これを受けて、Grand Prix誌の編集者であるマーク・ヒューズは次のように語った。

「トロ・ロッソのエンジニア達は、ホンダから大きな刺激を受けている。私はホンダのエンジンレイアウトがトロ・ロッソに何をもたらすのかについて知っている。トロ・ロッソのある技術者は、ホンダのエンジンはルノーよりも”ハイテク”だと説明してくれた」

2014年、F1にはMGU-KMGU-Hの2つのエネルギー回生システムを備えるハイブリッド・ターボエンジン(PU)が導入された。日本の大手自動車メーカーであるホンダは、PUサプライヤーとしてライバルメーカーより一年遅れでこれに参戦。今年ホンダから独占供給を受ける伊トロ・ロッソは、フェラーリ、ルノー、ホンダの3メーカーのPUを熟知している。

ヒューズの言うエンジニアが、昨年型のRA617Hと今季型のRA618HのどちらをルノーのR.E.17と比較したのかは不明だが、おそらくは最新版のRA618Hの方だろう。ホンダのPUには、同社が手がける小型ビジネスジェット機のエンジン開発ノウハウが投入される、あるいは投入されている等の噂がある。

参戦3シーズン目の昨年、ホンダは2年目まで改良を重ねてきたエンジンを捨て去り、ゼロから図面を書き起こした。徐々に性能向上をみせてはいたものの、シリーズチャンピオンを獲得するためには全てを刷新する必要がある、という判断に至ったためであった。

この結果、Vバンク内部に収められていたコンプレッサーとタービンのレイアウトが大きく変更され、新設計のエンジンはより低重心で運動性能の高いものへと生まれ変わった。

例えホンダのエンジンがルノーのものよりもハイテクだとしても、”先端技術”=”速い”という図式が成り立たないのには留意が必要だ。ハイテクである事は、必ずしも速さを意味するわけではなく、高度な技術が使われているという事以上の事は何も意味しない。

とは言え、そのハイテクが遺憾なく発揮されパフォーマンスに直結するのであれば、今年のホンダの活躍がより一層期待できるというもの。チェッカーが振られるその瞬間になるまで、リザルトの予想がつかない大混戦のシーズンになる事を祈りたい。