ガレージに戻されるトロ・ロッソのマシン
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「ホンダとは既に2019年のプランについて議論している」とトロ・ロッソ技術責任者

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トロ・ロッソF1の技術部門を率いるジェームス・キーは、エンジンパートナーであるホンダと既に2019年のプランについて話し合っている事を明らかにした。まだ2018年シーズンすら開幕していない段階だが、早期に着手することでマシンのレイアウト等をより熟成させる事が可能となる。

ルノー製パワーユニットではなくホンダ製パワーユニットを選んだスクーデリア・トロロッソは、向こう3年間に渡ってホンダから安定的にパワーユニット一式の供給を受ける。

2014年と15年にルノーを搭載していたトロ・ロッソは、翌年にフェラーリ旧式PUを、そして昨年は再びルノーに戻すという不安定な状況を強いられた。このような状況の中、翌季のエンジン契約の合意が遅れることは、チーム内に大きな混乱をもたらしその代償は致命的なものとなる。

「今の我々には長期的な計画を立てることができるんだ」キーはRACERのインタビューでこのように答えた。「2019年と20年の搭載エンジンは確定しており、早い時期からエンジンパートナーのホンダと議論することができる。我々はすでに2019年のプランについて話し合っているよ」

「最適なマシンレイアウトはどのようにあるべきか、なんて事をいち早く話し合うことができるんだ。これは極めて大きな違いを生み出すことになる」

1.6リッター・ハイブリッドターボが導入されて以降、ファエンツァのチームは4年連続でコンストラクターズ選手権7位に甘んじている。最高成績は、現フェラーリドライバーのセバスチャン・ベッテルがチームに初優勝をもたらした2008年の6位。以降トロ・ロッソは選手権5位を目標に掲げており、悲願の目標達成に向けてホンダと共に全力を投じている。

先日トロロッソのフランツ・トスト代表は、トップ3は別として、今年チームが4位の座をかけてフォース・インディアやウィリアムズといった中堅チームと競えない理由はないとの見解を示している。