フェルスタッペンは”厄介な客”、並大抵の人物にエンジニアは務まらぬとレッドブル…ランビアーゼを人気タフガイ俳優になぞらえる
マックス・フェルスタッペンは「厄介な客」であるとしてレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、並大抵の人物では彼のレースエンジニアは務まらないと指摘した。
F1ベルギーGPの週末には、率直な物言いで知られる25歳のオランダ人ドライバーと、そのレースエンジニアを務めるGPことジャンピエロ・ランビアーゼとの無線での激しいやり取りが話題を集めた。
スプリント・シュートアウトでは走行計画を巡って火花を散らし、決勝レースでは傍若無人のフェルスタッペンに対してランビアーゼが2度に渡って「頭を使え」と反撃した。
フェルスタッペンがレッドブル昇格を果たした2016年から続く2人の関係についてレッドブルの指揮官は、「老夫婦」のようであり時には「少し火花が散る」こともあるとした上で、ランビアーゼを英国の人気アクション俳優ジェイソン・ステイサムになぞらえ「冷静なオペレーター」だと形容した。
「GPは我々にとってジェイソン・ステイサム同然の存在だ。そうでないとしても間違いなくそっくりだと思う」
「マックスは厄介な客だから、それに対処するには意思の強さが必要だ。多くのレースエンジニアはそのプレッシャーに押しつぶされてしまうだろうが、GPにはそれに対処できるだけの強い意思がある」
「GPは毅然としつつも公正に接しており、2人の間には大きな尊敬の念がある。それはエンジニアとの相互信頼から生まれるものだ」
無線でのやり取りを聞いていれば自ずと感じられるだろうが、2人の性格は対照的だという。
ホーナーは「マックスはすぐに立ち直るような性格で、あっと言う間に機嫌が直るタイプだが、GPはそう簡単に忘れたりはしない」と説明し、「唯一の問題は2人の間の会話だ。何しろ2億人が聞いているわけだからね」と付け加えた。