中南米最大の通信企業アメリカ・モビル参加の「telcel」のロゴが掲載されたレッドブル・ホンダRB16Bのフロントウイング翼端板
Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダ、中南米最大の通信企業アメリカ・モビルと契約…ペレス効果絶大

  • Published:

レッドブル・ホンダは2021年シーズン用の新車「RB16B」の発表を経て、ラテンアメリカ最大の携帯通信事業者アメリカ・モビル(América Móvil)との新たなスポンサー契約の締結を発表した。

世界長者番付の常連、カルロス・スリムが2000年に創業した同社は、「A1」や「Telcel」、「Infinitum」や「Claro」を傘下に持つ世界最大級の通信事業体で、ラテンアメリカ、アメリカ、中央及び東ヨーロッパを中心とした計25ヶ国で事業を展開する。

23日(火)に発表された「RB16B」のレンダリングでは、フロントウイング内側に「Telcel」、ノーズに「Infinitum」、リアウイング翼端板に「Claro」のロゴが確認されている。

メキシコ出身のセルジオ・ペレスの加入に伴い、ミルトンキーンズのチームは既にメキシコ保険大手「INTERprotección」とスポンサー契約を発表しているが、ポートフォリオに更に多くの南米ブランドが加わる事となった。

マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスが駆るレッドブル・ホンダの2021年型F1マシン「RB16B」拡大イメージ (2)Courtesy Of Red Bull Content Pool

RB16Bのリアウイング翼端板には「Claro」のロゴが配置されている

アメリカ・モビルのチーフ・マーケティング・オフィサーを務めるマルセラ・ベラスコは「セルジオへのサポートを継続する事ができ大変嬉しい。チェコ(ペレスの愛称)は数々の実績と共にこのチームに到着した。彼と共にこの偉大なチームに加われた事を誇りに思う」と語った。

また、チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは同社との契約を歓迎する旨の談話を発表。「アメリカ・モビルのホームであるメキシコとブラジルの2カ国で、これまで以上に多くのサポートを受けながらレースをするのが楽しみだ」と語った。

ペレスは23日(火)に、英国シルバーストン・サーキットで旧車「RB15」を用いたプライベートテストを実施中と見られている。24日(水)も同地に留まり、新たなチームメイトとなったマックス・フェルスタッペンと共に、新車「RB16B」のシェイクダウンを行う。