ガレージで笑顔を見せるセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)、2024年5月16日(木) F1エミリア・ロマーニャGP
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公式:レッドブルF1、セルジオ・ペレスと2026年まで契約延長…チーム史上最長タッグ

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オラクル・レッドブル・レーシングはF1第9戦カナダGPを週末に控えた2024年6月5日(水)、チェコことセルジオ・ペレスとの2年の契約延長を発表した。

これによりレッドブルは、少なくとも次世代パワーユニットが導入される2026年末までマックス・フェルスタッペンとペレスのラインナップを維持する事になる。

両ドライバーの組み合わせはアレックス・アルボンに代わってペレスが起用された2021年に始まった。今回の複数年契約によりペレスとフェルスタッペンは、2009~2013年のセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーを超えるチーム史上最長タッグ(6シーズン連続)を組む事になる。

34歳のメキシコ人ドライバーは今季開幕4戦で2度に渡って2位表彰台に上がるなど、2024年シーズンを好調にスタートさせたが、イモラではQ2、前戦モナコではQ1ノックアウトを喫するなど不振に喘いでいた。

それだけに、そんな最中における、これほどの早期の合意はかなり奇妙なことではあるが、チーム代表兼CEOを務めるクリスチャン・ホーナーは「今こそ2025年に向けたラインナップを確定する重要な時期だ」と語った。

「チームにとって継続性と安定性は重要だ。チェコとマックスは成功した強固なパートナーシップを築いており、昨年のチャンピオンシップではチームとして初めて、ドライバーズランキングで1-2フィニッシュを果たした」

「チェコはバーレーン、サウジアラビア、日本での2位、そして中国での表彰台と、2024年に向けて力強いスタートを切った。ここ数戦は厳しい戦いが続いており、グリッドも混とんとしているが、我々はチェコに自信を持っている。彼の実績あるフォームとパフォーマンスの復活を楽しみにしている」

テンダーでパドックに向かうセルジオ・ペレス(レッドブル)、2024年5月23日(木) F1モナコGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

テンダーでパドックに向かうセルジオ・ペレス(レッドブル)、2024年5月23日(木) F1モナコGP

新たな契約についてペレスは「ここに残り、ともに旅を続け、このチームの偉大な歴史にあと2年貢献できることを嬉しく思う」と語る。

「このチームの一員であることは計り知れない挑戦だけど、僕が愛してやまないものだ。今季は厳しい戦いが続いているけど、僕はチーム全体を信頼しているし、チームの未来は明るいと確信している」

「僕に対する皆の信頼に感謝している。コースの内外を問わず、素晴らしい結果でこれに応えたい」

レッドブルがペレスと選んだことでカルロス・サインツ(フェラーリ)の選択肢は、ザウバー(アウディ)あるいはウィリアムズの2択に絞り込まれた形だ。また、角田裕毅(RBフォーミュラ1)のシニアチーム昇格の夢も潰えた。

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