レッドブル・ホンダF1、2021年王座争いに向けセルジオ・ペレスとの契約を正式発表!アルボンは控えに降格
レッドブル・ホンダは2020年12月18日(金)、セルジオ・ペレスとの契約を正式発表した。30歳のメキシコ人ドライバーはマックス・フェルスタッペンと共にRB16Bを駆り、2021年シーズンのF1チャンピオンシップ獲得を目指す事になる。契約は1年。
これに伴い、レッドブル・レーシングで28戦に出走し、キャリア通算2度の表彰台に上がったアレックス・アルボンはシートを喪失。来季はテストドライバー兼リザーブドライバーとして裏方でチームを支える事になる。
英国ミルトンキーンズのチームは自らが運営する育成プログラム「レッドブル・ジュニアチーム」の出身者を弟チームのスクーデリア・アルファタウリから登用するスタイルを伝統的に重んじてきたが、タイトル争いに向けた大きなチャンスが掛かる中、外部のベテランドライバーを起用するに至った。
セルジオ・ペレスは2011年に小林可夢偉のチームメイトとしてザウバーでF1デビューを果たすと、訪れたチャンスを着実にモノにする走りを披露。参戦2年目にしてランキングで小林可夢偉を上回って見せた。
デビュー3年目にはトップチームのマクラーレンに移籍したものの僅か1年で放出されてしまい、2014年にフォース・インディア(現レーシングポイント)へと移り再起を目指した。
以降7年は主力ドライバーとして安定的なパフォーマンスを発揮し、今季は第16戦サヒールGPでキャリア190戦目にして初優勝を達成。ペドロ・ロドリゲスが勝利した1970年ベルギーGP以来、実に50年ぶりにセレモニーでメキシコ国歌が流れた。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した事で2戦の欠場を強いられたものの、2020年は最終的に自己最高となるドライバーランキング4位でシーズンを締め括り、自らの実力を大きくアピールする事となった。