セルジオ・ペレスとマックス・フェルスタッペン、2019年F1アイフェルGPにて
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セルジオ・ペレス、2021年に”全精力”を注ぐ覚悟「レッドブル・ホンダのタイトル争いに貢献する事が僕の役目」

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アレックス・アルボンに代わり英国ミルトンキーンズの強豪チームに加わる事となったセルジオ・ペレスは、2021年シーズンに”全精力を注ぐ”覚悟を決めているという。

ペレスはザウバーでの成功を経て、更なる成長の機会と競争力あるマシンへの期待を胸に2013年にマクラーレンに移籍したものの、ピーキーなMP4-28はスイートスポットが狭く、戦闘力不足故にチャンピオンシップの蚊帳の外に置かれ、更にはジェンソン・バトンの前に遅れを取り僅か1年で放出される事となった。

V6ハイブリッド・ターボ時代において、トップチームのシートなくして表彰台に上がる事は難しい。優勝ともなれば尚の事で、チャンピオンシップに至ってはメルセデスに座らない事にはチャンスの欠片もない状況が続いている。

それだけに、中堅チームで耐えしのぎ続けてきたペレスが2021年シーズンに大いなる野望を抱いている事は明らかで、ホンダとのワークス提携最終年を迎える来年は、レッドブル・レーシングにとっても勝負の一年となるだけに、マシン性能にも期待が寄せられている。

契約発表を受けてペレスは「2021年にレースをする機会を与えてくれたレッドブル・レーシングには本当に感謝している」とまずは謝意を示し、次のように続けた。

「F1デビューを果たして以降、僕はチャンピオンシップを戦えるだけのチームでレースをする事をずっと待ち望んでいた。マックスと共にレッドブルカラーを身にまとってグリッドに足を踏み入れられる事を誇りに思う」

「来シーズンは全精力を注いで戦う事になる。レッドブル・レーシングは僕と同じように勝利を目指すメンタリティを持つチームだ。僕がここにいるのは、チームのタイトル争いに貢献するために他ならない」

チームをサポートする意志を強調するペレスだが、コンストラクタータイトル争いに貢献する事と、ドライバータイトルを目指すことは必ずしも相反する事ではない。

チームは当然、フェルスタッペンを中心としたオペレーションを組むだろうが、来季RB16Bがメルセデスと互角の性能を持ち、仮にペレスがフェルスタッペンを上回る、あるいは拮抗するパフォーマンスを発揮した場合に、首脳陣がペレスとフェルスタッペンをどうハンドリングするのかは興味深いところだ。