イモラでの角田裕毅のクラッシュは「自信過剰」が招いた「愚かなミス」、とレッドブル顧問
レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、第2戦エミリア・ロマーニャGP予選での角田裕毅のクラッシュについて、「自信過剰」が招いた「愚かなミス」との認識を示した。
角田裕毅は自身2度目となるF1予選の第一ラウンドで不用意に「攻め過ぎて」しまい、バリアンテ・アルタ(ターン14・15)でリアを失いバリアに激突。ギアボックスとパワーユニット一式を交換の上、最後尾からのレースを余儀なくされた。
レース中盤までは順調にフィールドを駆け上がりポジションを上げていったものの、セーフティーカーからのリスタート時に再びミスを喫して順位を落とし、13位チェッカーの繰り上げ12位というポイント圏外で失意の週末を終えた。
また、レース中には度重なるターン9のトラックリミット違反によって黒白旗(非スポーツマンシップ的行為への警告)が振られ、5秒ペナルティと1点のペナルティポイントが科されるなど、開幕バーレーンGPの時とは打って変わり、ある意味でルーキーらしさが全面に出た週末となった。
いつもは角田裕毅を高く評価するヘルムート・マルコだが、今回ばかりは批判的な言葉を並べ立てた。
ヘルムート・マルコは角田裕毅の予選での走りについて、ServusTVのライブ番組「Sport&Talk in Hangar 7」の中で、マシンは「間違いなくQ3に足る」ポテンシャルを持っていたものの「セクター1でスーパータイムを出しても全く意味なく」「うぬぼれていた」と評価した。
また「非常に愚かな間違い」であり「全く以て無謀だった」だと指摘したが、「その後彼と話をしたところ、かなり反省していた」と述べ、それ以上の説教は控えた。
角田裕毅本人は、2日間の中で立て続けに2つも大きなミスをした事は許されるものではないとして、これを糧として学ぶと誓っており、次戦ポルトガルGPまでにどう修正してくるか注目される。