メルセデスを抑えて前を走るレッドブル・ホンダRB15copyright Getty Images / Red Bull Content Pool

レッドブル、メルセデスに先制ジャブ…DASとブレーキダクトの違法性を攻撃。ルノーも因縁のRPに抗議か

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オーストラリアGPの開幕まではまだ時間があるもののの、レッドブル・ホンダとメルセデスのタイトル争いのゴングは既に鳴っており、DAS=デュアル・アクシス・ステアリング(2軸ステアリング)とリアブレーキダクトを巡る場外戦が勃発している。

レッドブルはメルボルンでの週末を前に、シルバーアロー「W11」のリアブレーキダクトの合法性を確認すべく国際自動車連盟(FIA)に対して問い合わせを行った。FIA側はレッドブル側の懸念に対して技術指令TD 014/20を発行。ルールを明確化する事でこれに応えた。独AMuSが10日に報じた。

リアブレーキのサイズや位置は技術規約第11条5項で明確に規定されているが、W11に搭載されていたダクトはこれに違反していたようだ。技術指令書の詳細は不明であるもののの、AMuSはメルセデスがオーストラリアGPまでにこの問題を修正する必要に迫られたと報じた。

冷却効率と空力学的メリットを追い求めた結果、ダクトが規定範囲内に収まっていない事が問題とみられる。メルセデスW11のリア側エアダクトはホイール中心よりも上部のエリアにあり、更にその上部にはアッパーアームが一旦上方向へと伸びた後、車体側に向かって折れ曲がっている。レーシングポイントも同様にダクトの修正を強いられる可能性があるという。

攻撃の的になっているのはリアブレーキダクトだけではない。革新的なステアリングシステムとみなされている「DAS」も標的だ。

ドイツ人ジャーナリストのラルフ・バッハは、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコの話として「我々の見解ではあのシステムはルールに準拠していない。従って、メルセデスがメルセデスであれを使用すれば抗議する事になるだろう」と伝えた。

左:メルセデスの2019年型マシン「W10」、最終アブダビGPにて / 右:レーシングポイントの2020年型マシン「RP20」、バルセロナテストにて

なおラルフ・バッハは、ルノーがレーシングポイント「RP20」の違法性を疑っており、FIAに対して正式な抗議をするための準備を進めているとも報じている。RP20は2019年型のメルセデス「W10」に酷似している事から、パドックでは”ピンク・メルセデス”と呼ばれている。

ルノーは昨年、レーシングポイントからブレーキバランス調整システムに関する抗議を受け、ダブル入賞を果たした鈴鹿サーキットでのリザルトを剥奪されている

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